2016年01月20日

凍る寒さ(6)

今年は暖冬ということで、例年は年末に初氷となるのですが、この冬は正月明けの1月13日が我が家の初氷となりました。そこで、今年も遅ればせながら偏光フィルターを通した氷の結晶写真を投稿しましょう。

●2016年1月13日の初氷
氷の厚さは2mm程度でしたが、きれいな結晶が見られる条件としてはこれくらいの厚さがちょうどよいのです。
しかし実際に見てみると、きれいな虹色は見られましたが芸術点ではやや期待外れでした。おそらく気温の下がり具合で、凍る速度などの細かい条件が変わってくるためだと思います。
20160113_氷.JPG

その後は、なかなか凍る日が訪れませんでしたが、鴻巣でも十数センチの積雪となった18日以降は朝の冷え込みが厳しくなり、20日の朝は給湯器の配水系が凍ってしまい、お湯が出なくなるほど気温が下がりました。
ここまで気温が低くなると、3つの水鉢で3mmから10mmの厚さまで氷が成長しました。ところが、あまり厚くなるときれいな結晶が見られることは少なく、実際10mmの厚さの氷の芸術点はランク外でした。また、3mm厚の氷でも結晶の核となる不純物が少なかったようで、結晶が大きすぎて変化に富んだ色彩が得られませんでした。

●2016年1月20日の氷
そんな状況の中で、一つの水鉢にできた5mm厚程度の氷は、白く濁っていたのですがなかなかきれいな結晶模様が見られました。この濁りの正体は水鉢の中で溶け残った雪なのです。つまり、この雪が核となり、小さな結晶がぎっしりと詰まった氷が出来たのだと思います。
20160120_氷.JPG

この日は朝から快晴だったのですが、午前9時前に北の空から雪雲が流れ着て、徐々に太陽を覆い始めました。
しかし、太陽を完全に覆い隠すまでには至らず、一部に青空を残した状態の薄日となりました。
雪雲.JPG

このように雪雲と青空が混在する中、やがて雪が舞い始めました。いわゆる風花というやつです。
風花.JPG

結局、この日の午前中は、こんな天気を繰り返していましたが、午後には快晴となり夜には月が煌々と夜空に輝いていました。しかし、天気予報では週末に再び雪の可能性があるということで、2年前の記録的な大雪を想像してしまうのは、私だけではないでしょう。はたして、大雪に弱い関東地方ではちょっぴり不安なのであります。
まあ、心配してもしょうがないので、今夜は日本酒を飲みながら鍋でもつついて温まることにしましょう。
posted by マサちゃん at 17:38| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

気ままに天体写真(13)

今年最初の天体写真は、前回投稿のIR改造を行ったNEX-5で撮影した作品です。
まだまだ試行錯誤を重ねているところですが、それなりの成果が得られています。
何よりも嬉しかったのは、この市街地で「バラ星雲」を撮影できたことです。これは、IR改造を行う決心をした最大の目標でもあり、「バラ星雲」の姿が浮かび上がってきたときはちょっぴり感動しました。
そこで、撮影から画像処理までの手順を、簡単に紹介しましょう。

【共通データ】
撮影日:2016年1月1日 撮影地:埼玉県鴻巣市(自宅ベランダ)
望遠鏡:タカハシ FC-76D + レデューサー 赤道儀:EM200 Temma2Jr ノータッチガイド
カメラ:ソニー NEX-5 IR改造 ISO1600 1ショット露出時間 30秒

●バラ星雲
No.01
IR改造したカメラで撮影した画像です。前回の改造記事で説明したように、そのままではカラーバランスが大きく崩れるため、夜空を対象にして、カラーバランスのカスタム設定を行ってみました。その結果、かなりノーマルに近いカラーバランスが得られました。
しかし、このように、この地では30秒露出でこんなに空が明るく写ってしまいます。そのため、バラ星雲が写っているようには見えませんが、よーく見ると微かに赤いものが写っており、この画像をカメラのモニターで確認したとき、「これならイケる」と確信したのです。
01_バラ星雲_NEX-5-IR_N1.JPG

No.02
上記の画像を4枚、Photoshopで演算処理をして得られた画像です。この時点で「やったー」と心が躍りました。
しかし、もっと赤い光が写ってもよさそうです。
02_バラ星雲_NEX-5-IR_N4.jpg

No.03
実は、カラーバランスのカスタム設定を行ったときに、「もしかしたら、この設定により赤の感度が抑えられてしまうのではないか?」と不安を感じていました。そこで、今まで通りカラーバランスをオートに設定した画像も撮影しておいたのです。その画像がこれです。やはり、全体的に赤紫色に染まってしまいました。
03_バラ星雲_NEX-5-IR_R1.JPG

No.04
今度は上記の画像を4枚、Photoshopで演算処理をし、赤い像を抽出してみました。
まさに、バラ色の像が浮かび上がってきたではありませんか。「よし!」
04_バラ星雲_NEX-5-IR_R4.jpg

No.05
最後に、No.02とNo.04の画像をPhotoshopで演算処理をし、完成としました。
05_バラ星雲_NEX-5-IR_N4+R4.jpg

なかなか苦難の道ではありましたが、満足できる画像が得られ感無量です。

●燃える木と馬頭星雲
No.06
比較のために、IR改造をしていないNEX-5Rで撮影した一枚画像です。
レベル調整をして、燃える木は何とか写っていますが、馬頭星雲はかなり厳しい状況です。
06_馬頭星雲_NEX-5R.jpg

No.07
こちらが、IR改造を行ったNEX-5で撮影した一枚画像です。
No.06と同様のレベル調整をして、燃える木はもちろんのこと、馬頭星雲も何とか確認できます。
07_馬頭星雲_NEX-5-IR_N.JPG

No.08
カスタム設定とオート設定の画像を2枚ずつ、バラ星雲と同じ手法で合成処理をしたものです。
燃える木は少々どぎつくなりましたが、馬頭星雲は確実に分かるようになりました。
08_馬頭星雲_NEX-5-IR_N+R.jpg

●オリオン大星雲(M42)
No.09
比較のために、IR改造をしていないNEX-5Rで撮影した画像をレベル調整したものです。
この星雲は十分に明るいので、市街地でもかなり満足できる画像が得られます。
09_M42_NEX-5R.jpg

No.10
IR改造を行ったNEX-5で撮影した一枚画像をレベル調整したものです。
明らかに無改造の画像に比べて、赤い星雲として写りました
10_M42_NEX-5-IR_N1.jpg

No.11
カスタム設定とオート設定の画像を1枚ずつ、バラ星雲と同じ手法で合成処理をしたものです。
星雲が明るいので、1枚ずつの画像で十分迫力のある姿を得られました。
11_M42_NEX-5-IR_N1+R1.jpg

IR改造を行ったとしても、このように市街地では色々と画像処理を駆使しなければなりませんが、初めから写っていないものはいくら頑張っても画像は引き出せないわけで、やはりIR改造を行って良かったと思います。
また、いかに画像を引き出すかという楽しさも増しました。
画像処理についてはまだまだ試行錯誤で、撮影対象によってもいろいろ工夫が必要となりそうです。
もちろん光害の少ない土地であれば、こんな苦労をしなくてもIR改造の効果を十分に発揮した画像が得られるはずですが、今のところ天文男子ベランダーの私が、このカメラを持って遠征する計画はありません。
posted by マサちゃん at 14:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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