2015年12月27日

NEX-5のIR改造

今年の6月以降に投稿した私の天体写真データをよく見ていただくと、撮影に使ったカメラが「NEX-5」から「NEX-5R」に変わっていることにお気づきでしょうか。
実は、長年使っているNEX-5が、数年前からコントロール・ホイールの方向キー機能の調子が悪く、思い通りに操作ができずにイラついていました。そこで、修理依頼を考えてメーカーのホームページで調べたところ、何らかの修理を行った場合は最低でも¥15,000ということでした。ところが、一年前の「前橋カメラ大中古市」で中古カメラ(ジャンクではありません)の値段を確認したところ、NEX-5はシリーズ最初の古い機種ということもあって、ボディーが\12,000で売っているではありませんか。それならばということで、次回の中古市で中古ボディーを購入することにしたのです。
予定通り6月の中古市で中古ボディーを探してみると、NEX-5は¥9,800になっていましたが、NEX-5Rが付属品すべてそろった状態で¥20,000で売っているのに目移りして、こちらを購入することにしました。
その段階で私の頭の中に「NEX-5のIR改造計画」がよぎっていたのは言うまでもありません。

天文ファンならばデジカメの「IR改造」が何を意味するか分かると思いますが、ご存知ない方のために少し説明しておきましょう。
かつてのカメラのフィルムに相当するのが、デジカメでは撮像素子と呼ばれる半導体です。この撮像素子は赤外線に対する感度が非常に高いので、そのままではカラーバランスが大きく崩れてしまうため、撮像素子の前に赤外線をカットするフィルターがついているのです。
一方、星空の中にはHα線という赤外線を出している魅力的な姿をした天体が多数あり、それらの天体を撮影するためには赤外線をカットしてしまうことは非常に不利な状態なのです。そこで、この赤外線カット・フィルターを外してしまおうという「IR改造」が、一部の天体写真マニアに広がってきているのです。もちろん改造のリスクは大きく誰にでもできることではないので、天文ファンを相手にIR改造を引き受けている業者に頼むのが一般的です。

さて、NEX-5のIR改造ですが、上記のように理屈はとても簡単で、要するにカメラを分解して赤外線カット・フィルターを外してしまえばよいわけです。ジャンク・カメラの分解を趣味とする私にとっては、これに挑戦しない手はありません。そこで、きっと同じようなことを実行している人がいるに違いないと思い、ネット検索してヒットした中で参考にしたのが以下のサイトです。
https://www.youtube.com/watch?v=9jMtBbTqCOs
http://galaxym31.naturum.ne.jp/e1670927.html
この場を借りて、感謝いたします。

それでは、以下に私の改造例を簡単に紹介しましょう。もちろん、すべて自己責任です。これを真似してカメラを壊してしまっても、一切責任を負いませんのであしからず。分解方法については、意識的に詳細な説明をしていませんが、カメラを壊してしまう覚悟がないのならば、絶対に行ってはいけません。

必要な技術:カメラや時計の分解、組み戻しの経験
必要な知識:精密機械や電子機器の構造や基本原理
必要な工具:精密ドライバー、ピンセット、カッター、ガラス切り
と、思い切りハードルを高くしておきますが、実際に一番必要なものは、何が起きても「まあ、何とかなるさ」という図太い神経といい加減な性格かもしれません。

1.ネジの位置を確認し、その役割を推察する
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2.カバーを分解するためのネジを外す
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3.カバーの取り外し
 無理な力をかけないように注意し、液晶画面部をすり抜けさせて外す。
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4.液晶画面ユニットを分解するためのネジを外す
 この時もネジの位置を確認し、その役割を推察する。
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5.液晶画面ユニットを分解した状態
 矢印で示したパーツが、分解時のロック・キーとなっている。
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6.電子基盤の取り外し
 基盤につながっているフラット・ケーブルをすべて外すこと。
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7.撮像素子ユニットの取り外し
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8.電子基盤、撮像素子ユニットを分解した状態
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9.撮像素子ユニットを分解するためのネジを外す
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10.撮像素子ユニットを分解した状態
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11.赤外線カット・フィルターと代替えフィルター
 赤外線カット・フィルターは両面テープで接着されているので、カッターで注意深く剥がしとる。
 このとき、撮像素子との間にスペーサー(黒い枠)があるが、代替えフィルターの厚みの関係で
 このスペーサーごと外し、代替えフィルターを両面テープで撮像素子に直接接着した。
Step-11.JPG

※代替えフィルターについて
赤外線カット・フィルターを外してしまうと、ピントを結ぶ位置が変わってしまうため、そのままでは無限の位置のある星にカメラレンズでピントが合わなくなってしまいます。分かりやすい例でいうと、水の底に見える物体が、水を抜く前と後では見た目の位置(深さ)が変わることが分かります。これは、水の屈折率のために起きる現象で、フィルターのガラスが無くなると焦点を結ぶ位置が変わってしまうのです。これを補うために、代替えフィルターが必要なのです。ただし、天体望遠鏡に直接カメラ・ボディーを取り付けて撮影することに限定すれば、この処置は必要ありません。
この代替えフィルターですが、やはり光学的に優れた品質のものを使う必要があるため、11月の「中古市」にて¥200でこのためにプロテクター・フィルターを購入し、これをカットして使用しました。
Step-12.JPG
フィルターの大きさは、実際にカメラを分解しないと分からないので、分解後にカット作業を行いました。
したがって、カメラの組み立て作業は翌日に行い、2日がかりの作業となりました。

さて、分解以上に難しいのが組み立て作業です。先に紹介したブログにも書かれていましたが、分解の途中でどこからともなく金属部品がこぼれ落ちてくることが多々ありました。そんな時に役立つのが、分解途中で逐次記録写真を撮影しておくことなのです。また、外したフラットケーブルを元に差し戻すのも至難の業です。
とにかく、トラブルの発生は組み立て時のほうが圧倒的に多いことを、肝に銘じておくことです。そして、そんな時に役立つのが経験であり、「まあ、何とかなるさ」といういい加減な性格なのです。
実際に、私も致命的なトラブルに遭遇しましたが、何とかしのいでしまいました。そして、最終的に何一つ部品を余らせることなく、再組み立てを終えることができました。

組み立て後に通常の撮影をすると、当然ながら全体的に赤っぽい画像になりましたが、ホワイトバランスをマニュアルで設定したところ、白昼のもとでは修正しきれずにエラー表示は出ましたが、かなり改善することができます。また、一番肝心な天体写真ですが、前回の投稿で紹介したように、オリオン座の「燃える木」や「馬頭星雲」と呼ばれる赤い星雲を、この市街地でも何とか写すことができました。
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その後、月がどんどん太ってきて空が明るくなってしまっているため、月明かりの影響がなくなるまでもう少し我慢して、写真撮影を再開したいと思います。そして、良い成果が得られましたら、またこのブログに投稿いたします。
posted by マサちゃん at 23:05| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月06日

2015年11月の「前橋カメラ大中古市」

2015年11月22日、恒例の「前橋カメラ大中古市」に行ってきました。
この大中古市は、6月と11月(昔は12月でした)の年2回あり、その規模の大きさは日本一と言っても過言ではないでしょう。

私はジャンクが大好きで、興味のない人にはただのガラクタですが、大量のジャンク品を見ているだけでもワクワクします。残念ながら会場内の撮影は禁止になっているのでお見せできませんが、カメラ雑誌にも毎回レポート記事が掲載されています。
悲しいかな、最近は年金とパート収入で暮らす質素な生活となっているので、予算は1万円以内と割り切って掘り出し物探しを楽しんでいます。

それでは、今年の釣果?の一部をお見せしましょう。

●小型アルミケース(¥2,000)
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以前より望遠鏡のアダプターなど、小物部品を納めるケースを探していたのですが、今回ちょうど良い大きさのアルミケースを見つけました。これは、オリンパス・ペンの専用ケースとして売られていた物のようです。

●裁断機(¥1,200)
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かなり使い古した感じの裁断機です。盤面の大きさは 160mm×240mm、実家には四つ切サイズの裁断機があるのですが、手ごろな大きさが気に入りました。

●クイックシュー付きプレート(¥2,000)
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中判カメラ用に使われていたと思われるプレートで、軽量ながらもガッシリとした丈夫そうなプレートです。少し手を加えて、赤道儀用の小型マッチプレーとして使うつもりです。

●キャノン FD 100mm-300mm/F5.6 レンズ(¥1,000)
●ケンコー スコープ・アイピース(¥1,500)
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スコープ・アイピースは、カメラ用レンズに取り付けて望遠鏡にする商品です。
今までに購入したのは、ミノルタ用(¥500)、キャノンFD用(¥500)で、今回が3つ目となりますが、値段を見てビックリ、どうして急にこんなに高くなってしまったのでしょう。オリンパス用が希少だから?、私がいつも買っているので売れる商品と思った?、単にそのときの気分で値を付けた?、実際はどうなんでしょう。
レンズは、前回買ったキャノン用スコープ・アイピースを使うために購入したもので、変倍正立ファインダーとして使うつもりです。ちなみに私の愛機はニコンなのでミノルタ用はニコン用に改造し、手持ちのニコンレンズに取り付けてハンディー望遠鏡として使っています。また、昔メインで使っていた銀塩カメラがオリンパスOM1であったため、今回そのレンズが使えるオリンパス用スコープ・アイピースを購入したのです。

●ダークバッグ(¥800)
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ダークバッグは、フィルム現像を行うときに撮影済みフィルムを現像タンクに装填するときに使うものです。天体写真を始めたばかりのころは銀塩写真時代ですから、モノクロフィルムの現像はよく行っていました。しかし、デジタル時代になってフィルム現像とはすっかりご無沙汰となりました。
しかし、以前この中古市で購入したジャンクカメラで、モノクロ写真撮影を楽しみたくなりました。そこで、昔使っていたダークバッグを引っ張り出してみたのですが、手を入れるところのゴムがボロボロになっていて、遮光の役目を果たしそうにありません。それでは、ということで中古品を探してみたのです。
ジャンク品として販売されている品はポリ袋に封入されていて、外観と値札についている名称で品物を判断しなければなりません。そんな条件で今回購入したのですが、家に帰ってから開いてビックリ、想像の2倍もの大きなバッグだったのです。まあ、大は小を兼ねるということで、実用上は問題ないです。

実は、前回の中古市でも「ダークバッグ」と称する品を購入したのですが、家に帰ってから開いてみると、一見ダークバッグに見えるけれど何だか変なんです。手を入れる部分の片方がゴム構造ではありません。しかも、フィルムや現像タンクの入れ口もファスナーがなく解放状態です。あきらかに、これはダークバッグではありません。
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失敗したかに思えたこの製品ですが、先日写真用品カタログを眺めていたら、その正体がわかりました。これは、カメラにかぶせて雨や夜露、霜などを防いでくれるカバーだったのです。しかも、シャッター音を小さくする効果もあるようです。「なるほど、これは使える。」と納得の製品でした。
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めでたし、めでたし。

その他、¥200〜¥300 のフィルターやリングをいくつか手に入れて、合計¥9,200の買い物となりました。
次回は、来年の6月開催のはずです。さて、どんな出会いが待っているか、すでに楽しみにしています。
posted by マサちゃん at 23:14| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月29日

Leotaxの分解(その後)

このテーマのブログは、いつまでたっても進まないので、今では誰も進展を期待していないと思います。(期待していた方々には、お詫び申し上げます。)
なぜ、こんなに進展していないかと言うと、私の気ままな性格が原因です。
初めは、シャッター膜の交換が目的だったのですが、ここまで分解してみると、私のかつての本職魂が、ムズムズと湧きあがってきてしまったのです。
その本職とは、テクニカル・イラストレーターなのです。
そして、いっそのこと完全分解をして、部品を一つ一つ3DCAD化してみようと思ってしまったのです。

さて、3DCAD化しながら徐々に組み立てて行くのですが、十分な時間と気力が無いと作業が進みませんので、いつになったら終わるのか、現時点では予想が全くつきません。そこで、現在進行している部分の3DCAD図をキャプチャーしてご覧にいれましょう。

●陰線処理表示をした3DCADデータ
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●シェーディング処理をした3DCADデータ
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すべての部品の3DCAD化が終了したら、レンダリング・ソフトを使って、リアルな分解組立アニメーションを作ろうと計画しているのですが、さて、それが何時になるのやら、期待しないでお待ちください。
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2012年09月02日

Leotaxの分解(3)

前回は、軍艦部を外す一歩手前まで説明しましたので、今回はその続きを説明しましょう。

1.ファインダー見口の取り外し
ファインダー見口を固定するネジにより、軍艦部カバーがベースの金物に固定されていますので、このネジを緩めてファインダー見口を外しましょう。ファインダー見口は樹脂でできているため、経年変化でもろくなっていることがありますので、慎重に外しましょう。
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2.ファインダー前面部の取り外し
バルナックタイプの特徴的な顔?に相当する部分の部品を取り外します。
中央の四角い窓は、写野を確認するファインダーそのものです。そして、両側の丸い窓は、ピント合わせ用ファインダーの窓で、この二つの窓を通した像を一つに重ね合わせることでピントを合わせます。
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まず、軍艦部カバーを直接固定している中央の小ネジを外します。次に、二つの丸窓の窓枠に相当するリングを外すのですが、かなり固く締まっているので、カメラ修理用の専用工具を使うのが理想的です。しかし、私のようにいい加減な人間は、自分の趣味を楽しむのが目的なので、多少の傷つきはいとわずにプライヤーなどで強引に緩めてしまいました。きれいに復元したい人は、絶対にまねしないでください。
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3.ピント合わせ用ファインダー窓の取り外し
上記の二つのリングを外せば軍艦部カバーを固定している部品はなくなるのですが、リングの下にある窓枠の金物が引っ掛かって、軍艦部カバーを外せません。そこで、この二つの窓を外すのですが、二つの金物の外し方に違いがあるので注意してください。
まず、向かって右側の金物はねじ込まれているので、金物の2か所の切り欠きにカメラ修理専用工具のオープナーを合わせて外すことができます。
一方、向かって左側の金物も同様に2か所の切り欠きがあるのですが、いくら回しても空回りして外れる様子がありません。それもそのはず、この金物は差し込まれているだけなので、ニッパーなどでつまんで引っ張り出すことができます。
その理由は、ピント合わせ機構にあります。向かって右側は単なる並行平面ガラスなのですが、向かって左側のガラスは断面がわずかに楔形になっていて、並行平面ガラスではないのです。これは、ピント合わせ機構に関係しています。ピント合わせ機構が左右方向にずれた像を重ね合わせるのに対して、上下方向のずれはピントに直接関係が無いので、組み立て時に調整して固定しておきます。この上下方向のずれを楔形のガラスを回転させてることで調整しているのです。したがって、組み立て時には必ずここを調整する必要があります。
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4.軍艦部カバーの取り外し
以上の部品をすべて外したところで、軍艦部カバーをゆっくりと引き上げてください。
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分解が進んでくると、いろいろな部分に分れてくるので、各部品の名称の付け方に苦労します。ここは私が勝手気ままに名称を付けていきますので、写真を見ながら「この部品のことだな」と、理解してください。

5.前面ボディーの取り外し
そもそも、軍艦部カバーを外す目的は、この前面ボディーが外れれば、シャッター膜にたどり着けるのではないかと考えたからです。そして、ようやくその段階となりました。
さっそく前面ボディーを外しますが、1/25以下のシャッターダイヤルの裏側に、細いシャフトが絡んでいますので、無理をせずにゆっくりと慎重に外してください。
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ここまでの作業で分解された、軍艦部カバー、メインボディー、前面ボディーを並べてみました。
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さて、ここまで分解してみたものの、まだシャッター膜を張り替えることができそうもありません。今後は、メインボディーに的を絞って、さらなる分解に挑む必要がありそうです。
ここから先は、また日を改めて投稿することにしましょう。
すべてが終了するのは、いつになることやら、気長にお付き合いください。
posted by マサちゃん at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

Leotaxの分解(2)

前回、このテーマで投稿してから1年近く経ってしまいました。この間のアクセス履歴を見ると、「Leotaxの分解」で検索してこのブログを訪問されている方がいらっしゃることが分かります。(同じ方でしょうか?)
それを知りながら、ご要望にお応えできないことに、私自身も歯がゆい思いをしているのですが、個人ブログの気ままさゆえに、お許しください。

さて、前回はシャッター膜の状態を確認できる状態まで分解しましたが、シャッター膜の張り替えが必要であることが判明したので、これからは、シャッター膜に直接アクセスできるまで、分解することにしましょう。


1.底板の取り外し
まず底板を外して、シャッター膜にアクセスする手掛かりがあるか探ってみました。
残念ながらここに見えるのは、シンクロ接点を切り替えるカムやシャッター速度を調整するためのラチェット・ギアです。とりあえず、ここはこれ以上手を付けないほうが良さそうです。
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2.前面パネルの取り外し
底からアクセスできないので、前面パネルの取り外しを試みることにしましょう。
それらしき4つのネジを外してみましたが、前面パネルが簡単に外れる気配がありません。どうも、軍艦部が邪魔をしているようです。
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軍艦部には色々な部品が付いていますので、ここを外すためには、これらの部品を一つずつ地道に取り外していく必要があります。

3.フィルム巻き戻しノブの取り外し
まずは、フィルム巻き戻し用のノブを外しましょう。
ノブを少し引き上げて、下のリングを止めている小ネジをゆるめます。この状態でノブをさらにゆっくりと引き上げると、外すことができます。このとき、下の軸にはスプリングがありますので、落としてなくさないように注意してください。
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4.フィルム巻き上げ部周辺の取り外し
フィルム巻き上げ部の周辺にあるパーツを、一気に外してしまいましょう。
ここで外すのは、フィルム巻き上げノブ、シャッター外枠、シャッター速度ダイヤル、巻き戻し切り替えレバー、アクセサリーシューの5点です。
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▽フィルム巻き上げノブ
ノブは二重構造になっていて、少し引き上げながら回して、上部の窓にASA感度などを表示させることができます。この構造が、ノブの取り外しを少し面倒にしています。
ノブの周囲を見ると、一か所穴が開いています。この穴に取り外し用の小ネジが見えるように、位置を合わせる必要があるのです。
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位置を合わせたら、このネジを緩めて引き上げれば、ノブが外れます。このとき、小ネジは緩めるだけで、完全に取り外さないでください。取り外してしまうと、組み立て時に大変苦労します。
なお、その後にメーカー名を変えて発売された機種では、ここの二重構造が変更されて、単純に小ネジを緩めて外せるようです。

▽シャッター外枠
シャッター・ボタンそのものを外す必要はありません。外枠はねじ込まれているだけなので、反時計方向に回すだけで簡単に外すことができます。

▽シャッター速度ダイヤル
ダイヤルの側面に三か所の小ネジがあるので、これらを緩めるだけで外すことができます。このネジも完全に外さないで、緩めるだけで十分です。
なお、事前にシャッター速度ダイヤルの目盛位置を記録しておくと良いのかもしれませんが、組み立て時に確認しながら取り付けたほうが確実なように思います。
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▽巻き戻し切り替えレバー
ここは、中央の取り付けネジを完全に緩めて取り外すだけです。

▽アクセサリーシュー
4つのネジを完全に緩めると、簡単に外れます。

ここまでに外したパーツを並べてみました。裏側の様子もご覧ください。
Leotax_02-08.JPG

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パーツを外した軍艦部は、ご覧のとおりです。
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ここで、気が付いたのですが、アクセサリーシューが取り付いていた部分の内側に、スペーサーのようなものがありました。これも、無くさないように、今のうちに取り出しておきましょう。
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さて、これで軍艦部が外れるかというと、そうはいきません。まだ外さなければならない部品が少し残っています。少しと言っても、それなりに手順がありますので、今回はここまでにして、後日続編を投稿することにしましょう。
おそらく次回は、1年後ということはないと思います。
posted by マサちゃん at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月22日

Leotaxの分解(1)

仕事も一段落して少し余裕ができたため、以前の投稿で紹介した日本製コピーライカ「Leotax f」のシャッター巻き上げ動作不具合の原因を調べるため、ついに分解に手を出してしまいました。
当然のことながら、いきなり手を出すのは無謀なので、ネット検索でいくつかの分解修理を投稿しているブログを参考にさせていただきました。
はたして修理までたどり着けるか分かりませんが、少しずつ作業を進めて、その経過をこのブログに投稿することにします。

1.底板の取り外し
これは分解には関係ないのですが、分解前に内部の様子を確認しておくため、とりあえず底板を外してから作業に取りかかりました。
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2.軍艦部前面ねじ外し
軍艦部(ファインダー機構などを収めたカメラ上部)を固定しているねじのうち、前面にある2本のねじをゆるめて取り外します。向かって右側のねじの方が短いので、組み立てなおすときに間違えないように注意してください。
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3.軍艦部後面ねじ外し
軍艦部を固定しているねじのうち、後面にある3本のねじをゆるめて取り外します。こちらは3本とも同じねじを使っているようです。
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4.シンクロ切り替えレバーの取り外し
ご本家のライカでは、この位置にセルフタイマー用のレバーが付いていますが、Leotaxではフラッシュとストロボのシンクロ切り替えレバーになっています。セルフタイマーの場合は分解の難度が高くなりますが、このシンクロ切り替えレバーは中央のねじをゆるめて外すだけでOKです。
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5.ボディー固定ねじ外し
ボディー前面下方にある2本の固定ねじをゆるめて外します。
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6.レンズマウントの取り外し
ボディーを外すためには、このレンズマウント部も取り外す必要があります。
4本のねじを均等にゆるめて、レンズマウントをゆっくりと持ち上げて取り外します。
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マウントの下にスペーサーが挟まれていることがありますので、できるだけ真上に持ち上げてください。
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スペーサーは、フィルム面に対するレンズの傾きを調整するためのものと思われますので、スペーサーの枚数と位置は必ず記録しておき、組み立て時に再現できるようにしてください。
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7.ボディーの取り外し
ボディーを取り外す準備ができましたので、軍艦部を押さえながら、ボディーをゆっくりと下におろします。
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完全に取り外すと、フィルム押さえ板とその板ばねが一緒に外れますので注意してください。
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これでシャッター膜の様子が直接見えるようになりました。
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この状態で巻き上げノブを回してみると、ご覧のようにシャッター膜が完全に劣化していました。
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これを治すためには、シャッター膜の張り替え以外に方法はありません。
難易度は高いですが、ここまできたら挑戦あるのみです。と、シャッター膜の張り替えを決意しましたが、次に時間がとれるのはいつになるか分かりませんので、今回はこれまでとし、組み立て直して修理の機会を待つことにしました。
いつになるか分かりませんが、その時は「Leotaxの分解(2)」というタイトルで修理状況を投稿させていただきます。
posted by マサちゃん at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

コピー商品

私が写真好きであり、カメラ好き(光学品好き)であることは以前にも書いたと思いますが、中古カメラ好き(特にジャンク好き)の人にはたまらないイベントが、年に2回ほど前橋で開催されます。
会場までは、我が家から車で1時間半ほどかかりますが、数年前に行ってから病みつきになってしまいました。
そんなイベントのおかげで最近ハマりつつあるのが、カメラの分解・組み立てです。本当は修理と書きたいところですが、さすがにそう簡単ではありませんので、「組み立て直したら故障が直っちゃった。」くらいの気持ちで取り組むことにしています。

当初は、¥1,000以下の一眼レフカメラ・ボディやレンズを買い求めていたのですが、昨年の会場で大物を見つけてしまい、さんざん悩んだ挙句に「高い飾り物」と割り切って購入したのがこれでした。
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そう、カメラマニアならご存知の「Leica Vf」です。しかも、「Summicron 5cm F2」付きで、価格は\39,800。まともな製品らば、3の前に1が付く代物です。外観はとてもきれいですが、「ジャンク」であることは明言されているわけで、しげしげと眺めまわした揚句に購入に踏み切りました。
その時の私の見立ては、レンズ内のカビやファインダー内の曇り具合から「水没品」と結論づけました。そして、じっくりと時間をかけて分解清掃してみようと思ったのです。つまり、その工程を楽しむことが趣味を楽しむことになるからです。(無駄遣いの言い訳か?)

なかなかまとまった時間が取れないため、まだ完了していませんが、その分解清掃体験記は、いづれこのブログに投稿するつもりです。

さて、ここまでは去年の話ですが、今年の会場で見つけてしまったのは、ライカのコピー商品です。
「Leica Vf」はバルナック型と呼ばれるデザインのカメラで、そのメカニックな美しさがマニア受けし、私も見事にハマってしまったわけです。そんな魅力的なカメラですから、当時は様々なコピー商品が作られました。そして、悪質な例では、ロゴもすべて真似をして、Leicaとして市場に出たフェイク(偽)ライカも多数存在します。

今回見つけたのはフェイクではなくコピー商品で、2種類も購入してしまいました。
これは、日本製コピーライカの「Leotax(レオタックス)」です
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レンズは付いていませんでしたが、シャッター膜に不具合があるものの他はとてもきれいで、「組み立て直したら故障が直っちゃった。」が期待できると判断しました。さすがに日本製品は出来が良く、ご本家のライカに劣らない美しさです。はたして、¥9,800は安いか、高いか?

もう一つは、ナチスドイツのマークが刻まれている、「BILDBERICHTER(ドイツ語の発音がわかりません)」という金色のコピー(フェイク?)ライカ商品です。こちらはレンズ付きで完動品のため、¥16,000でした。
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「BILDBERICHTER」をネットで調べたのですが、日本語のページは一つもなく、「金色のライカ」で調べたところ、これに酷似した製品がロシアのフェド製フェイクライカとして出回っていることが分かりました。ただ、そこには「BILDBERICHTER」のロゴ入り製品は無く、外国のページでようやく類似製品を見かけた程度です。しかも、これらの写真を見ると、いずれもレンズは「Elmar F3.5 50mm」が付いているのですが、今回手に入れた製品は「Sonder-Objektiv F3.5 50mm」という、私の知らない名前が付いていました。
どなたか、このカメラについてご存知の方がいましたら、お教えください。

コピー商品の話のついでに、こんな商品をご紹介しましょう。
先日、友人の還暦祝いで私がプレゼントした「AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8」です。
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と言ってもレンズではなく、「NIKKOR TUMBLER」という、Nikonの純正品なのです。
ご本家の商品なので外観は本物のレンズにソックリですが、中身はタンブラーです。
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私も自分用に購入し、猛暑の中でこのブログを書いている今も、水を入れた「NIKKOR TUMBLER」を横に置いて、ときどき喉をうるおしています。

やはり、コピー商品が作られるのは、基が良い商品である証ということでしょうか。
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2011年01月22日

Nikon Fを作る

以前、このページを訪ねてくれた方ならお気づきと思いますが、デザインを変えてみました。
まだ、デザインのカスタマイズ方法を探っている最中で、しばらくの間は突然デザインが変わるかもしれませんので、悪しからず。

Blogって、なんとなく頻繁に更新しないといけないんじゃないかって、時々強迫観念に迫られますね。
実際は誰も期待していないんですけれど、こちらは勝手に焦ったりしています。

という訳で、趣味の一つであるカメラの話題を時々載せることにします。

私は、カメラ好きというより、光学製品好き、と言ったほうがいいのかもしれません。
実際、カメラ以外に天体望遠鏡や顕微鏡も大好きです。
でも、今回の話題は、カメラと言っても光学製品ではありません。

カメラ好きの人なら、一度は手にしたいカメラと言えば、Nikon F の名前は必ず出てくるのではないでしょうか。
その Nikon F を作ってしまったというお話です。
「エ〜ッ!」と思われるでしょうが、作ったのは Nikon F のペーパークラフトです。

カメラ雑誌の紹介記事を見て、ニコンダイレクトで即購入し、作ってみました。

作ってみると、これがなかなか手ごわくて、予想外に苦戦してしまいました。
完成品と実物を並べてみると、ペーパークラフトとはいえ、かなり忠実に再現されていることがわかります。
さすが、ニコン純正品ですね。
ご覧のとおり、スケールは 1/1 です。
本物と同様に、ペンタプリズムとレンズを外すことができます。

              実物                         ペーパークラフト
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レンズ以外は、かなりいい出来ですね。
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上面は、ほぼ完璧です。(ちょっと言い過ぎでした。)
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まあ、作り手の技量がイマイチで、多少形状が乱れているのは、お許しください。


意気揚々と、この完成写真を披露したところ、「ヘー・・・」とか「こんなのでも楽しいんだね???」といった具合で、反応は悲惨なものでした。
当たり前ですが、カメラマニアでもない人達にとっては、まったく興味がないですよね。
つまり、たまたまこのBlogを見てくれた方々の反応も、そんなものなんでしょうね。

そう、Blogのいいところは、勝手に自己満足できることかもしれません。
posted by マサちゃん at 17:57| Comment(3) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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