2018年02月03日

気ままに天体写真(19)

いやー、このブログ投稿、すっかりご無沙汰してしまいました。
アクセス状況も見ていなかったのですが、たまたまかもしれませんが、結構増えていたのにはビックリです。天体写真は時々撮影しているのですが、やりたいことがいっぱいあり過ぎてどれも中途半端になっています。今回久々に投稿する気になったのは、先日の皆既月食の話題と、ちょっと宣伝したいことがあるためです。

今回の皆既月食は最高の条件ですが、天気が危ぶまれていました。しかし、予想外に良い天気に恵まれたので、予定通り写真撮影に臨むことにしました。そこで、撮影機材を何にするかということになるのですが、今までの流れで行けばタカハシのFC-76Dとなるはずでした。
ところが、今回は130mmニュートン式反射望遠鏡を使うことにしたのです。
焦点距離は800mm、直焦点でインターバルタイマーによる連続撮影を試みました。
皆既月食_20180131-S.jpg

皆既に入る直前は、薄い雲に覆われることがありましたが、皆既中はほぼ快晴でした。
皆既終了後は月が復元し始めるのを確認して、あとはインターバルタイマー撮影にお任せし、風呂に入ってしまいました。しかし、風呂から上がって空を見上げるとやや厚い雲に覆われて、まるで湯煙の中のようなおぼろ月状態となっていました。
天はやっぱり私の行動を見ていたのですね。

さて、なぜこの望遠鏡にしたのかと言うと。地元のカルチャーセンターで、火星大接近をターゲットにした本格的な手作り望遠鏡の講座を企画することになったためです。
反射望遠鏡の自作は ン十年ぶりですが、試作機を作っているときは若かりし頃の情熱のようなものがよみがえってきて、なんだかとっても楽しかったです。
Telescope_02.JPG

鏡筒はアルミフレーム製で、収納時は3分割してコンパクトになるように工夫しました。
Telescope_01.jpg

3月に説明会を開催して4月からの開講となりますが、教材費はアイピース2本付きで¥40,000です。
少々高めですが、半分が主鏡、斜鏡代なのでこの金額はほぼ実費なのです。三脚は付きません。
作るより買ったほうが安いという昨今ですが、果たして受講者は集まるのでしょうか。
興味がありましたら、3月ごろに下記URLをチェックしてみてください。
http://www.culture.gr.jp/detail/elmikounosu/index.html
posted by マサちゃん at 15:02| 埼玉 ☔| Comment(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

気ままに天体写真(18)

5月6日の天文教室は、ほぼ絶望的な天気予報とは裏腹に奇跡的に晴れて、大勢の方に月と木星を見ていただくことができました。その後も木星撮影に適した安定した天気に恵まれましたが、透明度が悪いためLPRフィルターを生かした星野写真撮影の機会にはなかなか巡り合えませんでした。

●2017年5月4日の木星
この日は気流が安定していて、木星撮影に最適な日でした。実際、この日に撮影した木星が現時点で今シーズンのベストショットとなり、天文教室でもご披露することができました。また、この写真ではNEX-5Rの動画撮影でデジタルズームができることに気づき、ズームによる拡大撮影を試しました。
20170504215027_μ-180_Or18_NEX-5R_Zoom.jpg
【望遠鏡】 タカハシ Mewlon-180+Or18mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO3200 拡大投影法+動画ズーム撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

●2017年5月19日の木星
この日も4日ほどではありませんが気流が安定していました。今回も動画ズームを併用した拡大撮影を試しました。そのおかげで、FC-76Dでも大きな像を得ることができるようになりました。
20170519203930_FC-76+CQ17X_Or125_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC-76D+Or12.5mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO3200 拡大投影法+動画ズーム撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

20170519205859_μ-180_Or125_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ Mewlon-180+Or12.5mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO3200 拡大投影法+動画ズーム撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

●2017年6月2日の天体写真
この日は久しぶりに快晴となり、しかも梅雨が近づいているので、これが梅雨前の天体写真撮影の最後のチャンスとなる可能性があるため、ちょっと気合を入れて天体写真撮影に臨みました。

▼月(月齢7.7)
上弦の月を過ぎたばかりの半月です。ここでも新しい拡大撮影方法を試してみました。
拡大系の光学部品を3つもつなぎ合わせてしまいました。
 CQ1.7× はFC-76D用の1.7倍エクステンダー
 2倍アタッチメント は昔のFCシリーズ用エクステンダーをさらに2倍に拡大するアタッチメント
 TC-20E はNikonレンズ用の2倍コンバージョンレンズ
邪道ともいえそうですが、月面撮影に関してはアイピース拡大撮影より良い結果が得られていると思います。
月全体を南部、中央部、北部の3カットに分けて撮影し、1枚画像に合成処理しました。
20170602_FC-76D+CQ17X+2xAt.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + CQ1.7× + 2倍アタッチメント + TC-20E
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO800 1/25秒
【画像処理】 RegiStax : 各1枚画像をウェーブレット処理
       Photoshop : 3カットを1枚にマージ、トーンカーブ調整、トリミング

Mewlon-180でもFC用の 2倍アタッチメントを併用して撮影してみました。
これも邪道といえますが、月面撮影に関してはアイピース拡大撮影より良い結果が得られていると思います。
月全体を10カットに分けてモザイク撮影し、1枚画像に合成処理しました。
20170602_μ-180+2xAt_10-mosic.jpg
【望遠鏡】 タカハシ Mewlon-180 + 2倍アタッチメント
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO400 1/50秒
【画像処理】 RegiStax : 各1枚画像をウェーブレット処理
       Photoshop : 10カットを1枚にマージ、トーンカーブ調整、トリミング

月を撮影した後は木星を撮影したのですが、この日は時が経つにつれてどんどん北風が強くなり、気流もどんどん悪くなってきてしまいましたので、公開できるような写真は撮れませんでした。
その代わり、透明度は真冬のように澄み渡ってきたので、LPRフィルターによる星野写真撮影を行いました。

▼ジョンソン彗星(C/2015 V2)
この日は、ジョンソン彗星が「うしかい座」のアルクトゥールスの近くを通過中で、天頂に近く探しやすい位置にいました。近くに月明かりがありましたが、思いのほかよく写りました。これで月明かりが無ければもっと尾が写ったはずです。
Comet_Jonson.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + Reducer(合成焦点距離417mm)
【カメラ】 ソニー NEX-5(IR改造) ISO1600 30秒×2枚
【画像処理】 Photoshop : 2枚合成処理、トーンカーブ、カラーバランス、レベル調整

▼M8&M20
前回はIR改造の効果を実感することができましたが、今回は前回より低空であったにもかかわらず、画像処理の手間もあまりかけずにこの程度の写真を得ることができました。LPRフィルターの効果を実感することができました。
M8&M20_FC-76D+Reducer+LPR_NEX-5_IR.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + Reducer(合成焦点距離417mm)
【カメラ】 ソニー NEX-5(IR改造) ISO1600 30秒×4枚
【画像処理】 Photoshop : 4枚合成処理、トーンカーブ、カラーバランス、レベル調整

▼北アメリカ星雲
これもIR改造効果の撮影対象でしたが、結果としてLPRフィルター付きでの撮影が初トライとなりました。高度もまだ低かったのですが、冬型のような透明度のお陰で何とか形が浮かび上がりました。
北アメリカ.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + Reducer(合成焦点距離417mm)
【カメラ】 ソニー NEX-5(IR改造) ISO1600 30秒×2枚
【画像処理】 Photoshop : 2枚合成処理、トーンカーブ、カラーバランス、レベル調整

この後は、土星を撮影したのですが、木星同様に残念ながら撮影に耐える気流ではありませんでした。澄んだ星空と安定した気流が同時に得られるチャンスは稀です。一夜であれもこれも満足できるはずがないのですが、貧乏暇なしの状況では限られた時間内で楽しまなければならないのは仕方のないことなのです。


posted by マサちゃん at 18:23| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

気ままに天体写真(17)

前回の投稿で、CP+のアウトレットブースでASTRO LPR フィルターをゲットしたことをお伝えしましたが、なかなかテスト撮影の機会に恵まれませんでした。それでも少しだけ撮影できましたので、他の写真と併せて投稿します。撮影地は、すべて埼玉県鴻巣市内の自宅ベランダです。

●2017年3月3日
この日は、決して透明度は良くなかったのですが、気流が安定していそうなので月の撮影を目的に望遠鏡をセットしました。

▼月(月齢4.8)
思惑どおり気流状態が良く、シャープな画像が得られました。しかし、この月齢の頃はすぐに西に傾いてしまうので、我が家のベランダから見えなくなってしまうため、拡大撮影をする時間はありませんでした。
20170303_FC-76D+CQ17+2xAT_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + CQ1.7× + 2倍アタッチメント
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO400 1/20秒
【画像処理】 RegiStax : 1枚画像をウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

▼LPRフィルターによる M42テスト撮影
月の後は木星を撮影する計画だったのですが、木星が撮影できる高度になるまで時間があったので、透明度は良くありませんがLPRフィルターのテスト撮影を行うことにしました。撮影対象は撮り慣れているM42オリオン大星雲です。
フィルター無しではISO800で30秒露出が限度の明るい空でしたが、LPRフィルターを付けると背景が明らかに暗くなりました。しかし、これはフィルターによる減光もあるので、感度をISO1600にして撮影したところ、30秒露出でほぼ同様のカブリとなりました。
M42_LPR_Test-1.jpg

ほぼ同様のカブリとなった、フィルター無しとフィルター付きの像をPhotoshopで同様に画像処理したのが下の写真です。星雲のディテイルを見ると、やはりフィルターの効果は出ているように思います。
M42_LPR_Test-2.jpg

ところで、上記のフィルター付きの画像をよく見ると、明るい星の傍にマキビシ状のゴーストが出ています。これは、フィルターを対物レンズの前に取り付けたことによる弊害と思われます。そこで、フィルターを鏡筒の中に取り付ける算段をしました。幸いなことに、私のFC-76Dは現在FC-76DCUとして発売されている製品と同様の、鏡筒を2つに分離できるタイプなので、この接続部にあるリングの内径に施されている遮光ネジに、72mmのフィルターを取り付けることができたのです。この方法でゴースト問題を解消して撮影したのが以下の写真です。

▼馬頭星雲と燃える木
透明度が良くない空でも、これだけ淡い部分が撮影できたのはフィルター効果のお陰でしょう。
HorseHead_FC-76D+RD+LPR_Psx2+Dfine2.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + Reducer(合成焦点距離417mm)
【カメラ】 ソニー NEX-5(IR改造) ISO1600 30秒
【画像処理】 Photoshop : 2枚合成処理、トーンカーブ、カラーバランス、レベル調整

▼バラ星雲
簡単な画像処理で透明度が良い時に撮影して画像処理に苦労した写真に負けぬ仕上がりとなりました。
ROSE_FC-76D+RD+LPR_Psx4.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + Reducer(合成焦点距離417mm)
【カメラ】 ソニー NEX-5(IR改造) ISO1600 30秒
【画像処理】 Photoshop : 4枚合成処理、トーンカーブ、カラーバランス、レベル調整

●2017年4月7日の月(月齢10.4)
この日は、5月6日の天文教室で参考写真として使うための月を撮影しました。
本当は前日の月齢が天文教室当日とほぼ同じだったのですが、天気が悪く撮影できませんでした。
20170407_Moon-01_FC-76D+CQ17+2xAt_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + CQ1.7× + 2倍アタッチメント
【カメラ】 ソニー NEX-5R ISO400 1/30秒
【画像処理】 RegiStax : 1枚画像をウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

●2017年4月13日の木星
この日も、5月6日の天文教室で参考写真として使うために木星を撮影しました。
5月6日は衛星ガニメデの影が木星面を通過するのですが、この写真を撮影した時は衛星エウロパが木星の前を通過するところでした。もう少し時間が経てば、エウロパの影が後を追うように通過するのですが、そこまで時間が取れませんでした。

Mewlon-180で撮影したこの写真では、エウロパが木星に近づいている様子を捉えることができました。また、大赤斑も見えていましたが、今年の大赤斑は去年より小さく淡いように思います。
20170413_Jupiter_μ-180+Or125+200mm_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ Mewlon-180+Or12.5mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R+200mm ISO3200 コリメート法にて動画撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

Mewlon-180で撮影後に鏡筒をFC-76Dに変えて撮影しました。ちょうどエウロパが木星面の前にかかるところを捉えることができました。FC-76Dでは像は小さくなりますが、コントラストが良く、Mewlon-180に負けない画像を得ることができました。
20170413_Jupiter_FC-76D+CQ17+Or125_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + CQ1.7× + Or12.5mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R+200mm ISO3200 コリメート法にて動画撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

●2017年4月15日の木星
この日は、衛星イオとその影が木星面を通過しました。今回はFC-76Dから先に撮影して他の衛星も一緒に画面内に入れました。残念ながらイオ本体は木星面の明るさの中にまぎれて確認できませんでしたが、イオの影をはっきりと捉えることができました。
20170415_Jupiter_FC-76D+CQ17+Or125+200mm_NEX-5R.jpg
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + CQ1.7× + Or12.5mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R+200mm ISO3200 コリメート法にて動画撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

その後、鏡筒をMewlon-180に変えて撮影した画像です、イオの影がさらに移動しているのが分かります。
20170415_Jupiter_μ-180+Or125.jpg
【望遠鏡】 タカハシ Mewlon-180+Or12.5mm
【カメラ】 ソニー NEX-5R+200mm ISO3200 コリメート法にて動画撮影(40秒)
【画像処理】 RegiStax : 1000frame スタック&ウェーブレット処理
       Photoshop : トーンカーブ調整、トリミング

●2017年4月18日の星雲撮影
久々に透明度の良い星空となり月の出も遅くなってきたので、LPRフィルターを使って星雲の撮影に臨みました。
余談ではありますが、最近は、散光星雲や惑星状星雲などと区別するため、小宇宙を星雲と言ってはいけないそうで銀河と言わなければならないそうですが、ここでは慣れ親しんだ呼称を使わせていただきます。今回は、小さな星雲をできるだけ大きく写したいので、エクステンダーを付けて撮影しました。

▼M51(子持ち星雲)
M51_DSSx4.jpg

▼M65、M66、NGC3628(しし座の銀河団)
M65_M66_DSSx4.jpg

▼M104(ソンブレロ星雲)
M104_DSSx4.jpg

共通データ
【望遠鏡】 タカハシ FC76D + CQ1.7×(合成焦点距離954mm)
【カメラ】 ソニー NEX-5(IR改造) ISO1600 各120秒×4 直焦点撮影
【画像処理】 DSS : 4枚スタック処理、Photoshop : トーンカーブ、カラーバランス、レベル調整

やはり、LPRフィルターの効果は確実に感じます。いいものが買えて満足していますが、それでもやはり高いですね。だからと言って、本当の星空を求めて移住することもできないので、これからもごまかし技を使うことにします。
posted by マサちゃん at 22:52| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月22日

気ままに天体写真(16)

前回の天体写真の投稿は夏でしたね。その後も天気は安定せず、快晴の日と仕事と体調がすべてバランスよく整った撮影日和となる日が少なく、なかなか投稿に至りませんでした。
それでも、少ないながらも何回か撮影は行っていますので、撮り溜めた分を投稿しましょう。

●2016年11月1日のM31とM33
以前、これらの銀河を撮影したときはIR改造カメラではなかったので、早く撮影してみたいと思っていました。しかし、この頃は天気が安定せず、結局まともに撮影できたのはこの日だけでした。
いずれもDSSでスタック処理していますが、以前より色気が出たように思います。
20161101_M31_DSSx9.jpg

20161101_M33_DSSx10.jpg

●2016年12月24日の赤い星雲
IR改造カメラで以前より狙いたいと思っていたのが、カリフォルニア星雲です。ところが、これを撮影するチャンスがなかなか巡ってきません。なぜならば、我が家のベランダから撮影できる時間帯が限られているためなのです。この写真で右側が暗くなっているのは、我が家の屋根にかかってしまったためなのです。そのため、枚数も稼げず撮影が難しい対象となっているわけです。
161224_California_FC-76D+RD.jpg

一方、馬頭星雲とバラ星雲は撮影しやすい位置に見えているため、撮影チャンスも多くコンスタントにこの程度の画像を得ることができます。
161224_Horse_FC-76D+RD.jpg

161224_Rose_FC-76D+RD.jpg

●2017年1月1日の赤い星雲
毎年、正月は天気も良く時間にも余裕があるため、好条件で撮影できることが多いようです。
今回は、以前より使ってみたかったMICRO NIKKOR 105mmをIR改造カメラに取り付けて撮影してみました。
ここでも、さっそくカリフォルニア星雲を狙ってみたのですが、ご覧のとおり我が家の屋根の影が入ってしまいました。それでもレンズが違うものの12月24日よりはっきりと写りました。
California_105mm_NEX-5_IR_4frame.jpg

思いのほか105mmの撮影対象に向いていたのが、ぎょしゃ座の散開星団でした。赤い星雲が写るか期待はしていなかったのですが、何とか写っているようです。
M36_M37_M38_105mm_NEX-5_IR_4frame.jpg

さて、今回の中で一番テストらしいテスト撮影を行ったのが、このバラ星雲です。
年末に行われた恒例の前橋大中古カメラ市でゲットした、2つの製品テストです。一つはTC-20EというNIKONの2倍アタッチメント・レンズです。これを105mmと組み合わせた210mmでの星像テストです。もう一つはアウトレットでゲットしたRGB三色フィルター・セットです。この三色で撮影し画像処理で合成してみたのです。このあたりのノウハウはあまりないので適当な処理でしたが、いとも簡単にバラの姿を浮かび上がらせることに成功しました。実は、RGBフィルターを使う場合は、それぞれのフィルターでピントを追わせ直す必要があるのですが、今回はそこまでは行っていませんので、星像テストとしては不完全です。
Rose-LRGB_Nikon105mm+TC-20E_NEX-5R_IR.jpg

ところで、今回の前橋大中古カメラ市は、私にとっては不発の内容で少しがっかりしたのですが、アウトレットのRGB三色フィルター・セットは探そうと思っていた品でしたので、そこだけは満足です。しかも、62mmのセットと82mmのセットがあり、どりらも¥500という安さでした。今度は82mmフィルターをFC-76Dに取り付けて三色分解撮影に臨んでみようと思います。
posted by マサちゃん at 17:58| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月15日

気ままに天体写真(15)

前回の投稿で、「夏の銀河にある代表的な赤い星雲はまだまだあります。・・・「わし星雲(M16)」と「オメガ星雲(M17)」です。・・・・・撮影に成功したら、今度こそは速攻で投稿したい・・・」
と言ってしまいましたが、梅雨明け後もすっきりした快晴に恵まれず、当地では昼間は晴れていても夜になると雲に覆われるという、最悪のパターンでした。
そんな状況で唯一の撮影チャンスが訪れたのは7月29日だけでした。ということで、今回の投稿写真はこの日に撮影したものだけです。

●7月29日の火星と土星
前回投稿した6月2日の写真から約2か月、まともに撮影できる日がほとんどありませんでした。そうこうしているうちに、火星はどんどん遠ざかってしまいました。その一方で、土星は前回より撮影条件が良くなり、多少は画像が安定してきました。
20160729_Saturn&Mars_μ-180.jpg

●三裂星雲(M20)と干潟星雲(M8)
前回はそれぞれ単独で撮影しましたが、今回はレデューサーを使って写野を広げたので、2つの星雲を1画面に収めることができました。仕上がりを見てから「もう少し左のほうを入れたほうが良かったな。」と、反省したのでした。構図は事前にしっかりと確認しておきましょう。
M8&M20.jpg

●わし星雲(M16)
お約束の赤い星雲の一つです。羽を広げたような形はIR改造カメラとはいえ、思いのほか淡くて画像処理に頼る結果となりました。
M16.jpg

●オメガ星雲(M17)
もう一つの赤い星雲です。こちらはIR改造カメラの威力が発揮され、中心部分が思いのほか明るく写りました。それでも、さすがに淡い部分の写りは弱いので、「Ω(オメガ)」というより「γ(ガンマ)」に近い形となりました。
M17.jpg

これらの写真を撮影した後、お約束通り速攻で投稿しようとしたのですが、もっと透明度の高い日が来るのを待ってみようと、色気を出してしまいました。しかし、その後も昼間は晴れていても夜になると雲に覆われるという、最悪のパターンがいまだに続いています。
あー、いつになったらスッキリした快晴の夜がやってくるのでしょうか。もう星空は秋の星座へと、着実に移り変わりつつあります。
posted by マサちゃん at 10:14| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月18日

気ままに天体写真(14)

今年こそは月1回程度のペースで更新しようと思っていたのですが、結局前回の投稿から半年も経ってしまいました。投稿ネタはいくらでもあったのですが、大忙しではないものの微妙に余裕がない毎日を送っています。
ということで、今回も自分に対しての言い訳で始まってしまいました。
天文界では、今年は2年2か月ぶりの火星接近ということで、楽しみにしていたのですが、なかなか天気のすぐれない日が多く、思うように写真を撮ることができませんでした。それでも、恒例の天文教室用の資料作りのために、余裕もないまま何とか数枚の写真を撮ることができました。

●6月2日の火星と土星
今年の火星は「さそり座」の近くに居て高度が低く、ただですら条件が悪いのに、なかなか良い気流状態にも巡り合えませんでした。その中でも、これが比較的よく撮れた写真なのです。火星と共に土星も近くに居て、いつも2天体をペアで撮影していました。
20160602_Mars&Saturn.jpg

●6月2日の夏の銀河(クリックして拡大画像が見られます。)
この日は透明度にも恵まれていたので、惑星写真撮影の後に天の川の撮影に挑戦しました。
あのIR改造カメラの威力を期待して撮影に臨んだのですが、予想以上に簡単に夏の銀河と赤い星雲を写すことができました。
M8_M16_M17_M20.jpg

気を良くして、東の空に昇ってきたばかりの「夏の大三角形」にもカメラを向けてみました。
これまた、「はくちょう座」を中心とした天の川を簡単に捉えることができました。
はくちょう_30mm.jpg

6月2日の成果から、今度は「いて座」辺りに多数存在する赤い星雲を、望遠鏡のレンズで撮影することにしました。しかし、その後は梅雨に入り、なかなか天気に恵まれませんでした。
7月になってようやく晴れたのですが、決して透明度は高くなく白けた空でしたが、この晴れ間を逃すまいと、星雲の撮影を決行しました。

●干潟星雲(M8)(クリックして拡大画像が見られます。)
夏の銀河にある代表的な赤い星雲です。これがこんな市街地で撮影できるなんて、昔は想像できませんでした。(そういえば、昔103aE なんていう特殊なモノクロフィルムが流行りましたね。)
M8.jpg

●三裂星雲(M20)(クリックして拡大画像が見られます。)
干潟星雲のすぐ上にある、これも夏の銀河にある代表的な赤い星雲です。星雲の上部に青い部分もあるのですが、これはさすがに薄っすらとしか写りませんでした。しかし、もっと透明度の良い日ならもう少しはっきりと写ってくれると思います。
M20.jpg

もちろんIR改造カメラとはいえ、市街地で撮影した画像では色々と画像処理を駆使しています。

●球状星団(M22)(クリックして拡大画像が見られます。)
これは赤い星雲ではありませんが、M8からそう遠くない位置にあるので、ついでに写してみました。
ご覧のとおり、全天の中でも屈指の大きく見事な球状星団です。
M22.jpg

6月2日の写真をご覧になって分かるように、夏の銀河にある代表的な赤い星雲はまだまだあります。
特に有名なのは「わし星雲(M16)」と「オメガ星雲(M17)」です。今日(7/18)は前日の天気予報とは違い、梅雨明けを思わせる快晴となってきました。しかし、残念ながら今夜は満月前の明るい月がこれらの星雲のすぐ近くに居るので、撮影は次回のチャンスまでお預けとなります。
撮影に成功したら、今度こそは速攻で投稿したいとは思うのですが、はたして…
posted by マサちゃん at 15:32| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

気ままに天体写真(13)

今年最初の天体写真は、前回投稿のIR改造を行ったNEX-5で撮影した作品です。
まだまだ試行錯誤を重ねているところですが、それなりの成果が得られています。
何よりも嬉しかったのは、この市街地で「バラ星雲」を撮影できたことです。これは、IR改造を行う決心をした最大の目標でもあり、「バラ星雲」の姿が浮かび上がってきたときはちょっぴり感動しました。
そこで、撮影から画像処理までの手順を、簡単に紹介しましょう。

【共通データ】
撮影日:2016年1月1日 撮影地:埼玉県鴻巣市(自宅ベランダ)
望遠鏡:タカハシ FC-76D + レデューサー 赤道儀:EM200 Temma2Jr ノータッチガイド
カメラ:ソニー NEX-5 IR改造 ISO1600 1ショット露出時間 30秒

●バラ星雲
No.01
IR改造したカメラで撮影した画像です。前回の改造記事で説明したように、そのままではカラーバランスが大きく崩れるため、夜空を対象にして、カラーバランスのカスタム設定を行ってみました。その結果、かなりノーマルに近いカラーバランスが得られました。
しかし、このように、この地では30秒露出でこんなに空が明るく写ってしまいます。そのため、バラ星雲が写っているようには見えませんが、よーく見ると微かに赤いものが写っており、この画像をカメラのモニターで確認したとき、「これならイケる」と確信したのです。
01_バラ星雲_NEX-5-IR_N1.JPG

No.02
上記の画像を4枚、Photoshopで演算処理をして得られた画像です。この時点で「やったー」と心が躍りました。
しかし、もっと赤い光が写ってもよさそうです。
02_バラ星雲_NEX-5-IR_N4.jpg

No.03
実は、カラーバランスのカスタム設定を行ったときに、「もしかしたら、この設定により赤の感度が抑えられてしまうのではないか?」と不安を感じていました。そこで、今まで通りカラーバランスをオートに設定した画像も撮影しておいたのです。その画像がこれです。やはり、全体的に赤紫色に染まってしまいました。
03_バラ星雲_NEX-5-IR_R1.JPG

No.04
今度は上記の画像を4枚、Photoshopで演算処理をし、赤い像を抽出してみました。
まさに、バラ色の像が浮かび上がってきたではありませんか。「よし!」
04_バラ星雲_NEX-5-IR_R4.jpg

No.05
最後に、No.02とNo.04の画像をPhotoshopで演算処理をし、完成としました。
05_バラ星雲_NEX-5-IR_N4+R4.jpg

なかなか苦難の道ではありましたが、満足できる画像が得られ感無量です。

●燃える木と馬頭星雲
No.06
比較のために、IR改造をしていないNEX-5Rで撮影した一枚画像です。
レベル調整をして、燃える木は何とか写っていますが、馬頭星雲はかなり厳しい状況です。
06_馬頭星雲_NEX-5R.jpg

No.07
こちらが、IR改造を行ったNEX-5で撮影した一枚画像です。
No.06と同様のレベル調整をして、燃える木はもちろんのこと、馬頭星雲も何とか確認できます。
07_馬頭星雲_NEX-5-IR_N.JPG

No.08
カスタム設定とオート設定の画像を2枚ずつ、バラ星雲と同じ手法で合成処理をしたものです。
燃える木は少々どぎつくなりましたが、馬頭星雲は確実に分かるようになりました。
08_馬頭星雲_NEX-5-IR_N+R.jpg

●オリオン大星雲(M42)
No.09
比較のために、IR改造をしていないNEX-5Rで撮影した画像をレベル調整したものです。
この星雲は十分に明るいので、市街地でもかなり満足できる画像が得られます。
09_M42_NEX-5R.jpg

No.10
IR改造を行ったNEX-5で撮影した一枚画像をレベル調整したものです。
明らかに無改造の画像に比べて、赤い星雲として写りました
10_M42_NEX-5-IR_N1.jpg

No.11
カスタム設定とオート設定の画像を1枚ずつ、バラ星雲と同じ手法で合成処理をしたものです。
星雲が明るいので、1枚ずつの画像で十分迫力のある姿を得られました。
11_M42_NEX-5-IR_N1+R1.jpg

IR改造を行ったとしても、このように市街地では色々と画像処理を駆使しなければなりませんが、初めから写っていないものはいくら頑張っても画像は引き出せないわけで、やはりIR改造を行って良かったと思います。
また、いかに画像を引き出すかという楽しさも増しました。
画像処理についてはまだまだ試行錯誤で、撮影対象によってもいろいろ工夫が必要となりそうです。
もちろん光害の少ない土地であれば、こんな苦労をしなくてもIR改造の効果を十分に発揮した画像が得られるはずですが、今のところ天文男子ベランダーの私が、このカメラを持って遠征する計画はありません。
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2015年12月23日

気ままに天体写真(12)

今年の夏は、本当に晴れが少なかったですね。しかも、久々に晴れたかと思うと、夜になると曇ってしまうというパターンも多く、天文ファンにとっては滅入ってしまうような日が続きました。
たとえば、こんなに美しい夕焼けが見られても、そのまま夜は曇ってしまうのです。
20150701_夕焼け.JPG
と、天体写真の投稿が途切れていた言い訳をしておきましょう。

それでは、前回の投稿写真以降に撮り溜めた数少ない天体写真を、年内に投稿しておくことにしましょう。

●6月29日の月
最近は、月の写真はFC-76Dで撮影しているのですが、久々にμ-180の直焦点で撮影しました。μ-180は焦点距離が長いため、APS-CサイズのNEX-5では直焦点といえども月全体を1カットの収めることができません。そこで、3カットに撮り分けて、Photoshopで1枚に合成しました。
20150629_μ180_P-focus_x3_NEX-5R_1000.jpg

●7月31日の月
この日は7月内で2度目の満月ということで、野鳥観察用のフィールド・スコープを使って記念撮影的な意味でお手軽に満月を撮影をしておきました。
今年は7月2日が満月だったのですが、月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、7月31日にもう一度満月となったわけです。つまり、30日以上の月ならば同じ月齢がその月内に2回あるのは特に珍しいわけではないのですが、それが満月ということで、何だか特別な日のように扱われていたのです。
20150731_FullMoon_FieldScope_NEX-5R.jpg

●9月22日の月
いつものようにFC-76Dで撮影した月です。
アイピースで少し拡大撮影をし、3カットに撮り分けてPhotoshopで1枚に合成しました。
20150922_FC-76D_NEX-5R_3mosaic.jpg

●10月20日の月
同じくFC-76Dで撮影した月ですが、こちらは1.7倍のエクステンダー(CQ1.7×)を使って、直焦点撮影したものです。つまり、複数カット合成なしの1カット画像です。
20151020_FC-76D+CQ17xP-focus_NEX-5R.jpg

今シーズンの土星に関しては、観測好機の高度が低かったのに加えて前述のように天候も悪かったため、撮影チャンスは本当に少なかったという印象です。そんな数少ない中の2点をご披露します。

●6月29日の土星
この写真は、μ-180にデジタルビデオカメラのCX12を使って撮影した動画を、RegiStaxで画像処理したものです。NEX-5Rの動画モードより感度が高いので、拡大率の高い画像が得られますが、色の再現性は少し劣ります。
20150629215129_μ180_Or125_CX12.jpg

●7月21日の土星
この写真は、μ-180にデジタルカメラのNEX-5Rを使って撮影した動画を、RegiStaxで画像処理したものです。CX12より感度が低いものの、色の再現性は良いと思います。
201507210817_μ-180_Or125_NEX-5R.jpg

●7月22日の金星
ちょうどこのころ、内合をひかえて金星が三日月形に大きく見えているため、撮影チャンスを待っていました。しかし、太陽に近いため日没時の高度が低いので、我が家のベランダから見ることができません。そこで、良く晴れたこの日に昼間の撮影に臨んだのです。
昼間の金星導入方法は、事前に太陽と金星の位置を調べて置き、まず太陽を望遠鏡視野内に導入した後目盛環の指標を事前に調べた目盛に合わせ、金星の位置を目盛環で読み取って導入すればよいのです。金星はとても明るいので、ファインダーの視野内に肉眼でとらえることができるので、後は微動操作で望遠鏡の視野中央に導入することができます。(最近の赤道儀ではコンピューター・コントローラーで簡単に導入できるようですが…)
20150722133501_FC-76D+CQ17x_Or125_NEX-5R.jpg

7月25日は、地元の中学校の天文台で、天体観望会のお手伝いをしました。
PENTAX の20cm屈折式赤道儀という恵まれた機材で、月と土星を楽しんでいただきました。

●月(月齢9.4)
さすがに、大口径屈折式望遠鏡の威力を発揮しています。
20150725_Moon.jpg

●土星
高度が低かったこともあって、この機材にしては平凡な仕上がりの画像となってしました。
撮影機材の選択などにも悔いが残り、私としては期待外れの失敗作です。
20150725204711_Pentax200_Or12_NEX-5R.jpg

11月に入ると、さすがに晴れの日が多くなりましたが、それでも例年のような冬晴れにならないのが、もどかしい限りです。以下は、そんな中で撮影した数少ない天体写真です。

●M31(アンドロメダ大星雲)
最近挑戦している、市街地での星雲撮影です。今回も DeepSkyStacker というソフトを使って多数枚をスタック処理して淡い画像を浮かび上がらせ、最終的にPhotoshopで仕上げています。
20151103_M31_800.jpg

●M33(三角座の渦巻き星雲)
M31に引き続き、M33も撮影しました。
20151103_M33_1600.jpg

M31もM33も市街地で撮影しているためバックグラウンドが明るく、DSSで画像処理すると全体が真っ白になってしまい、色気がほとんど飛んでしまいます。(単にDSSの使い方が分かっていないだけかもしれませんが)
そこで、このたび思い切った行動に出ました。その成果の第1弾が次の写真です。

●オリオン座の燃える木と馬頭星雲
以前は、かなり透明度の高い日に撮影した画像をDSSで画像処理し、必死に画像を引き出したのですが、今回の画像処理は、Photoshopにより2枚の画像を重ね処理しただけです。しかも、当日は上弦前の月明かりが残る環境でした。
20151218_馬頭_FC-76D+Reducer_NEX-5_IR.jpg

次回は、この思い切った行動について、投稿することにしましょう。
posted by マサちゃん at 17:26| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月10日

気ままに天体写真(11)

前回より更新ペースを上げられると思っていたのですが、むしろ前以上にバタバタ状態が拡大してきてしまいました。これは個人的には良いことなので、もう少し時間に余裕のある生活を望むのは贅沢というものでしょう。
それでも、天候と時間的余裕のタイミングが合えば、天体写真撮影を楽しんでいます。まずは、撮り溜めていた木星の写真からご覧ください。

●2015年2月20日の木星
木星の観測好機を迎えて、FC-76Dで撮影したものです。
20150220223641_FC-76D_CX12.jpg
撮影日時:2015年2月20日 22時36分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー CX12(ビデオカメラ)
撮影方法:Or12.5mm コリメート撮影
画像処理:RegiStax(1000frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

●2015年3月17日の木星
この日はシーイングも良好で、FC-76Dとμ-180で撮影しました。しかも、イベントが盛りだくさんで、以下の3点をアストロアーツに投稿しました。

▼ガニメデの影の大きさや形状の変化に注目してください。特に18時21分の写真では、影が木星本体をかすめるように投影されているため、楕円形になっています。
20150317_μ-180_NEX-5.jpg
撮影日時:2015年3月17日 18時21分、21時16分
撮影望遠鏡:タカハシ μ-180
撮影カメラ:ソニー NEX-5(HD動画撮影)
撮影方法:Or7mm 拡大投影撮影
画像処理:RegiStax(1000frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

▼これは、イオが木星本体の影の中から現れる様子を捉えたもので、徐々に明るさを増しているのが分かります。途中で薄雲が通過したため、等間隔のタイミングで撮影できなかったことが悔やまれます。
大赤斑の動きで、木星の自転の速さもうかがい知ることができます。
20150317_IO食_μ-180_CX12.jpg
撮影日時:2015年3月17日 20時52分〜21時09分
撮影望遠鏡:タカハシ μ-180
撮影カメラ:ソニー CX12(HDビデオカメラ)
撮影方法:Or18mm コリメート法撮影
画像処理:RegiStax(1000frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

▼シーイングが良かったため、FC-76Dでも良い画像が得られました。
ガニメデの影がちょうど本体の縁に来ていて、木星がかじられているような姿となりました。
20150317214054_FC-76D_CX12.jpg
撮影日時:2015年3月17日 21時41分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー CX12(HDビデオカメラ)
撮影方法:Or12.5mm コリメート法撮影
画像処理:RegiStax(1000frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

●2015年3月27日の木星
この日は17日よりさらにシーイングが良く、FC-76Dとしては今シーズンの木星のベストショットとなりました。
μ-180でも木星を撮影したかったのですが、我が家のベランダからの視界の関係で、鏡筒を交換して準備を含めると撮影不可能と判断し断念しました。
20150327_FC-76D_CX12.jpg
撮影日時:2015年3月27日 20時50分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー CX12(HDビデオカメラ)
撮影方法:Or12.5mm コリメート法撮影
画像処理:RegiStax(1800frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

3月27日にμ-180で木星を撮影する余裕がなかった大きな原因は、FC-76Dで木星の前に月を撮影してたためでした。しかも、シーイングが良かったので、月面を全面に亘ってエリアごとに動きを止めながらビデオ撮影を行いました。
そして、それぞれのエリアごとにRegiStax処理をした画像を作り、すべてのエリアの画像が揃ったところで、Photoshopにより全画像のマージ処理をして、巨大な月面写真を作ることにしました。いわゆるモザイク合成写真というやつです。

●2015年3月27日の月面(クリックで大きな画像が見られます)
上記の方法で作ったエリアごとの画像は全部で44枚となり、まさに1日がかりの作業となりました。そして出来上がった全体画像のサイズは、なんと 6000×9000 ピクセルとなりました。ただし、ここでは 2000×3000 ピクセルにダウンサイジングしました。
20150327_FC-76D_CX12_44mosaic_mini.jpg
撮影日時:2015年3月27日 18時50分〜
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー CX12(HDビデオカメラ)
撮影方法:Or18mm コリメート法撮影
画像処理:RegiStax(各300frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(マージ、トーンカーブ調整、リサイズ)

●2015年4月27日の月面(クリックで大きな画像が見られます)
この日は3月27日よりさらにシーイングが良く、上記と同様の方法で撮影することにしました。しかし、少し手を抜いて拡大率を下げて16枚のマージとし、仕上がりサイズは 3600×5000 ピクセルとなりました。ただし、ここでは 1800×2500 ピクセルにダウンサイジングしました。
20150427_FC-76D_CX12_16mosaic_mini.jpg
撮影日時:2015年4月27日 20時06分〜
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー CX12(HDビデオカメラ)
撮影方法:Or25mm コリメート法撮影
画像処理:RegiStax(各300frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(マージ、トーンカーブ調整、リサイズ)

●2015年5月3日の土星
今シーズンの土星のファーストショットです。瞬間的なシーイングはまずまずでしたが、とにかく高度が低いので安定した気流が長続きしませんでした。それでも、出だしとしてはまずまずの写真が得られたと思います。
20150503_μ180_CX12_Or25.jpg
撮影日時:2015年5月3日 00時27分
撮影望遠鏡:タカハシ μ-180
撮影カメラ:ソニー CX12(HDビデオカメラ)
撮影方法:Or25mm コリメート法撮影
画像処理:RegiStax(1000frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)


実は、4月27日の月面撮影では3月27日と同等の拡大画像も撮影しているのですが、丸1日つぶす覚悟ができないと処理することができませんので、現在保留状態となっています。また少し時間に余裕ができたら画像処理を実現したいと思っていますので、いずれこのブログでお目にかけることにしましょう。
posted by マサちゃん at 14:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月19日

気ままに天体写真(10)

昨年末から、何だか色々なことがあってバタバタしていました(いわゆる「貧乏ヒマなし」っていうやつです)。そんなわけで、このブログが今年になって一度も更新していないことに気付いたのは、つい先日のことでした。
まあ、もともとマイペースで更新するつもりだったのですが、そろそろ再開しないと誰も見てくれなくなりそうですね。それも寂しいので、この間に溜めていた話題を少しずつ投稿することにします。

年末から年始にかけてバタバタした原因の一つとなった天体ショーと言えば、Lovejoy彗星の出現です。決して大彗星ではないのですが、これほど長い間明るく天空を駆け巡ってくれた彗星は記憶になく、条件が合えばいつでも撮影していました。

●2014年12月26日のLovejoy彗星
この写真がLovejoy彗星のファーストショットです。
左側は単写真を画像処理したものですが、あまり尾が写らなかったので、7枚の写真をDSSでスタックして画像処理したのが右の写真です。
それでも、尾はなんとか分る程度でした。
20141226_Lovejoy.jpg
撮影日時:2014年12月26日 23時20分〜23時28分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 30秒×7枚
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(7枚スタック)
 Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●2015年1月1日のLovejoy彗星
正月ならではの空気の澄んだ快晴となり、双眼鏡で簡単に見つけることができる明るさでした。尾が微かに写っているようです。
20150101_Lovejoy.jpg
撮影日時:2015年1月1日 23時33分
撮影カメラ:ニコン D700 300mm F5.6 ISO-1600 30秒
撮影方法:自作ポータブル赤道儀にて自動ガイド撮影
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●2015年1月10日のLovejoy彗星
もっとも地球に近づいたころの姿で、尾が複数あることが分かります。
DSSでは色が飛んでしまったため、この写真ではPhotoshopだけで画像処理してみました。facebook投稿用に、写真データは写真の中に書きこみました。
20150110_Lovejoy_FC-76D_NEX-5_8x.jpg

●2015年1月18日のLovejoy彗星
プレアデス星団の側を通過した時のツーショット写真です。
20150118_Lovejoy.jpg
撮影日時:2015年1月18日 20時31分
撮影カメラ:ニコン D700 135mm F4.5 ISO-1600 30秒
撮影方法:自作ポータブル赤道儀にて自動ガイド撮影
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

その後Lovejoy彗星は、3月19日現在も6等台の明るさでカシオペア座に居て周極彗星となっていますが、残念ながら我が家のベランダから見えない位置になってからは撮影していないため、Lovejoy彗星の写真は以上でお終いです。

●オリオン座の「燃える木」と「馬頭星雲」
Lovejoy彗星が撮影できる高さになるまで、オリオン座を撮影していました。
この日は透明度が高く星雲撮影には絶好の日で、この地では撮影が難しいこれらの星雲を撮影することができました。
Batou.jpg
撮影日時:2014年12月26日 23時06分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 60秒
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●2015年1月28日の太陽
今年最初の太陽撮影でした。小じんまりした黒点群が中央に集まっています。
20150128_SUN.jpg
撮影日時:2015年1月28日 11時43分(10枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×+フラットナー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-200 1/4000秒
撮影方法:エクステンダー、フラットナー併用直焦点撮影
画像処理:Photoshop(モノクロ化、レベル調整、トーンカーブ調整)
     RegiStax(10枚スタック&ウェーブレット処理)

●2015年1月31日の月
今年最初の月撮影でした。
最近の月写真は、単写真をRegiStaxで画像処理する方法を使っています。
20150131_FC-76D_CQ17x.jpg
撮影日時:2015年1月28日 11時43分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-200 1/60秒(コパルNo.0シャッター)
撮影方法:エクステンダー併用直焦点撮影
画像処理:RegiStax(1枚ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

●2015年1月23日の木星
この頃になると、2月末の天文教室用に木星の写真撮影を始めたのですが、なかなか良い撮影条件に巡り合わず苦戦していました。
201501232242_FC-76D_CX12.jpg
撮影日時:2015年1月23日 22時42分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7
撮影カメラ:ソニー CX12(ビデオカメラ)
撮影方法:Or12.5mm コリメート撮影
画像処理:RegiStax(1000frame スタック&ウェーブレット処理)
     Photoshop(レベル&トーンカーブ調整)

木星については、その後撮影チャンスが増えてきましたので、次回にまとめて投稿したいと思います。
さて、今後は思い通りブログの更新を加速することができるか、あいかわらずの行き当たりばったりペースとなりそうですが、これからも時々このページを覗きにきてください。
posted by マサちゃん at 17:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月24日

気ままに天体写真(9)

前回
「その他、星雲・星団の写真も撮影していますが、そちらは次回の投稿に回すことにします。
ここ鴻巣のような市街地では、街明かりで空が明るいため、星雲のような淡い天体を撮影することは難しいのですが、デジタルカメラと画像処理ソフトウェアの力を借りて、どこまで画像を引き出せるか試しています。
特に、以前にも紹介した DeepSkyStacker というソフトウェアを使って複数枚の写真を重ね合わせ、さらに Photoshop で画像処理する方法で良い結果を得ています。」
と書きましたので、まずはその写真を並べてみます。

●M27(こぎつね座の亜鈴状星雲)
M57とともに、夏の代表的な惑星状星雲です。
M27_FC76D+Reducer_60x6.jpg
撮影日時:2014年10月28日 18時07分〜18時11分(6枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 30秒×6枚
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(6枚スタック)
 Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●M31(アンドロメダ大星雲)
最近は「アンドロメダ銀河」と呼ぶそうですが、私の中では昔から慣れ親しんできた「アンドロメダ大星雲」と言う名前の方がしっくりときます。
市街地でここまで画像を引き出せるのは、デジタルの威力です。
M31_FC76D+Reducer_60x6.jpg
撮影日時:2014年10月28日 19時48分〜19時56分(6枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 60秒×6枚
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(6枚スタック)
 Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●M33(さんかく座の渦巻星雲)
M31とともに、秋の代表的な小宇宙です。
M33_FC76D+Reducer_60x6.jpg
撮影日時:2014年10月28日 20時20分〜20時27分(6枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 60秒×6枚
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(6枚スタック)
 Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●M74(うお座の渦巻星雲)
風車のような形の渦巻型小宇宙です。
かなり小さいので、レデューサーよりエクステンダーで焦点距離を伸ばして撮影したほうが良かったようです。
M74_FC76D+Reducer_60x6.jpg
撮影日時:2014年10月28日 21時04分〜21時11分(6枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 60秒×6枚
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(6枚スタック)
 Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●M45(プレアデス星団)
和名では「すばる」として有名な、おうし座にある星団です。
青白いガスに包まれている様子を、デジタル処理で引き出しました。
M45_FC76D+Reducer_60x6.jpg
撮影日時:2014年10月28日 21時16分〜21時23分(6枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+レデューサー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-800 60秒×6枚
撮影方法:レデューサー併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(6枚スタック)
 Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

ここまでが、DeepSkyStackerを使って画像を引き出した写真です。

11月になると冬型の快晴の日が増えて、透明度の高いきれいな星空に巡り合える日が多くなってきました。特に11月16日の夜はとても星空がきれいで、我が家のベランダから肉眼でもたくさんの星が見えたので、自作ポタ赤を引っ張り出して星野写真撮影を楽しみました。

●11月16日のプレアデス星団
DeepSkyStackerを使わなくても、Photoshopの画像処理だけで、星団を包む青白いガスの像を引き出すことができました。
20141116_M45.jpg
撮影日時:2014年11月16日 0時26分
撮影カメラ:ニコン D700 300mm F5.6 ISO-1600 30秒
撮影方法:自作ポータブル赤道儀にて自動ガイド撮影
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●11月16日のオリオン大星雲付近
有名なオリオン大星雲はもちろんのこと、三ツ星の左端にある「燃える木」や「馬頭星雲」と呼ばれている赤いガス星雲も写りました。
20141116_Orion.jpg
撮影日時:2014年11月16日 01時01分
撮影カメラ:ニコン D700 300mm F5.6 ISO-800 30秒
撮影方法:自作ポータブル赤道儀にて自動ガイド撮影
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

●11月16日の星空
ついでに、12月14日の「ふたご座流星群」の撮影に備えて、広角レンズで我が家から撮影できる写野を確認するための写真を撮影しました。
20141116_AllStar.jpg
撮影日時:2014年11月16日 01時14分
撮影カメラ:ニコン D700 17mm F4.5 ISO-800 30秒
撮影方法:自作ポータブル赤道儀にて自動ガイド撮影
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

ここで、星野以外の写真を一枚入れましょう。

●11月19日の太陽
前回、10月25日の太陽で捉えた肉眼黒点が、ぐるっと1周して戻ってきました。かなり小さくなりましたが、それでも標準サイズより大きな黒点として存在感を示していました。
20141119_FC-76D+CQ17x+Flattener.jpg
撮影日時:2014年11月19日 09時48分(4枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×+フラットナー
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-200 1/3200秒
撮影方法:エクステンダー、フラットナー併用直焦点撮影
画像処理:Photoshop(モノクロ化、レベル調整、トーンカーブ調整)
     RegiStax(4枚スタック&ウェーブレット処理)

そして、いよいよ「ふたご座流星群」の日がやってきました。
予報では21時頃がピークと言うことでしたので、19時からインターバルタイマーを仕掛けておいたのですが、夕食後に確認してみると、仕掛けた枚数に到達することなく途中で終了していました。そこで仕方なく、また仕掛け直したのですが、また同じような状況でした。
ところが、再び仕掛け直した状態で、私が付ききりで肉眼による流星観測をしている間は、途中で止まることはありませんでした。しかし、休憩のため室内に引き上げて再びカメラのもとに戻ってみると、またしても撮影が終了していました。
結局、こんなことの繰り返しで疲れはて、翌日が仕事のためもあって、0時前に撤収しました。
後日、撮影画像を確認してみると、撤収前の23時頃に撮影した一連のショットの中に6個の流星像を捉えていましたので、この後から明け方にかけてたくさん流れたのではないかと悔まれます。

●12月14日の「ふたご座流星群」
6個の流星を捉えた一連の画像を、SiriusCompというフリーソフトで、比較明合成写真とタイムラプス動画を作成してみました。
Gem_meteor_2014-05-S.jpg
撮影日時:2014年12月14日 23時17分〜23時33分
撮影カメラ:ニコン D700 18mm F3.5 ISO-800
インターバルタイマー撮影:10秒間隔、30秒露出
画像処理:SiriusComp(比較明合成)
     Photoshop(モノクロ化、レベル調整、トーンカーブ調整)

動画は下記YouTubeサイトに投稿しました。


6個の流星を捉えたといっても微かに写っているものがあり、この写真から確実に確認できる流星像は3個程度だと思います。
なお、肉眼では3時間くらいの間に10個の流星を捉えましたが、我が家のベランダの視界を考えると、この地でも全天ではこの3倍以上は見ることができたのではないかと思います。
冬のふたご座流星群は寒さとの戦い、夏のペルセウス座流星群は蚊(虫刺され)との戦いとなりますが、たくさん飛んでくれると気分が高揚して、寒さや虫刺されのかゆみに耐えた苦労が報われる気がします。
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2014年09月15日

気ままに天体写真(7)

8月から9月にかけても、大気の状態が不安定な日が続き、昼間晴れていても夜になると雲が広がってしまうという状況が続いています。しかも、各地でゲリラ豪雨による被害があり、晴れていても安心して撮影機材をセッティングしておく気になれませんでした。
そんな訳で、その後に撮影できた天体写真は、ごく僅かでした。
すでにfacebookに投稿した写真ですが、あらためてここに投稿しておきます。

●8月20日のジャック彗星
ちょうど2重星団の近くを通過している様子を撮影することができました。
前回6日に撮影したときは、やっと確認できる程度でしたが、この時はハッキリと写る明るさになっていました。
いつもEM200赤道儀をセットする位置からは望遠鏡を向けることができなかったので、自作ポータブル赤道儀を撮影可能な位置にセットし、望遠レンズ付きカメラを載せて撮影しました。

200mmで、彗星と2重星団と同一写野に収める構図をとることができました。
Jack&hχ_200x2.jpg
撮影日時:2014年8月20日 0時10分
撮影カメラ:ニコン D700 200mm(70-300)、ISO-1600、F5.3、30秒(2枚合成)

300mmでも2重星団と同一写野に収めることもできましたが、少々窮屈になってしまったので、彗星をメインにして撮影しました。何よりも、自作ポータブル赤道儀で300mmを30秒間自動ガイド撮影できたのが、我ながら一番の収穫でした。
Jack_300x2.jpg
撮影日時:2014年8月20日 0時20分
撮影カメラ:ニコン D700 300mm(70-300)、ISO-1600、F5.6、30秒(2枚合成)

●9月9日のスーパームーン
前日が中秋の名月でしたが、9日に満月となりました。しかも、地球と月の距離が短くて大きく見えるスーパームーンです。今年3度目のスーパームーンですが、次回のスーパームーンは約1年後となるそうです。

20140909_SuperMoon.jpg
撮影日時:2014年9月9日 22時43分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-400 1/80秒
撮影方法:CQ1.7×併用直焦点撮影(合成焦点距離 954mm)
画像処理:Photoshop(レベル調整、トーンカーブ調整)

今年の天候は梅雨が過ぎてもスッキリとせず、日本全国の天文ファンをヤキモキさせるものとなっています。やがて台風シーズンとなってしまうので、はたして、いつになったら秋晴れがやってくるのでしょうか。天文ファンのストレスは、まだしばらく続きそうですね。
posted by マサちゃん at 14:29| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月09日

気ままに天体写真(6)

梅雨入りして以来、7月はほとんど快晴に恵まれることがなく、梅雨明け宣言が出た後も、昼は晴れていても夜になると曇ってしまうパターンの繰り返しでした。
そんなわけで、7月中はほとんど天体写真撮影を楽しむ機会が得られませんでした。
それでも、わずかなチャンスを狙って撮影したものもあります。

●7月6日の太陽
黒点がたくさん出ているという情報は得ていたのですが、なかなか撮影チャンスに恵まれませんでした。このまま見送ってしまうのは忍びなく、わずかな晴れ間を狙って撮影を強行しました。
すべてのカットに雲がかかっていましたが、使えそうな3枚の写真を合成して、なんとか見られる写真に仕上げました。
20140706_SUN.jpg
撮影日時:2014年7月6日 11時06分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D、2倍アタッチメント、D4フィルター
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-200 1/1250秒
画像処理:Photoshop(モノクロ化、トーンカーブ調整)
     RegiStax(3枚スタック&ウェーブレット調整)

●7月25日の土星
土星はまだまだ撮影のチャンスがあると思っていたのですが、気がついてみると日没時には南中を過ぎていて、我が家のベランダから撮影できる位置に見えている時間はわずかになっていました。
結局、これが今シーズン最後の撮影画像となってしまいました。
20140725203149_m180_CX12.jpg
撮影日時:2014年7月25日 20時31分
撮影望遠鏡:タカハシ μ-180、Or18mmコリメート撮影
撮影カメラ:ソニー ビデオカメラ CX12
画像処理:RegiStax(1800frame スタック&ウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

8月に入っても同じような状況が続きヤキモキしていましたが、5日はようやく雲一つ無い快晴となりました。土星も撮りたかったのですが、薄明中の撮影準備段階で、望遠鏡を向けるのが困難な位置になってしまいました。
そこで予定通り、上弦過ぎの月を撮影することにしました。
そこそこ、良い写真が撮れたのでアストロアーツに投稿したのですが、猛暑の影響で頭がボーッとしていたせいでしょうか、投稿後に良く見たら撮影データの記入がミスだらけでした。(単なる年のせいという噂も…)
あまり意味がありませんが、ここに訂正させていただきます。

ちなみに、月の写真では、カメラのシャッターブレを解消するため、カメラのシャッターはバルブ状態にして、COPAL No.0シャッターを使用してシャッターを切っています。このことも、データに書き忘れました。

●8月5日の月(月齢9.5)
アストロアーツの投稿データでは、撮影日が8月6日になっていました。
(タイトルは「2014年8月5日の月」になっています。)
20140805_Moon_FC-76D+1.7Ex.jpg
撮影日時:2014年8月5日 19時37分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-400 1/125秒
撮影方法:CQ1.7×併用直焦点撮影
画像処理:RegiStax(1枚画像をウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

●クラヴィウス、ティコ周辺
こちらは撮影時間が間違っていました。
19時49分となっていましたが、正しくは20時22分でした。
これは、他の類似カットのデータと取り違えていたためのミスです。
また、以降の拡大画像は、アストロアーツの投稿ではコリメート法となっていますが、すべてOr18mmによる通常の拡大撮影です。(ビデオカメラで撮影するときはコリメート法を使っているので、混同してしまったようです。)
20140805_Moon_FC-76D-001.jpg
撮影日時:2014年8月5日 20時22分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 1/15秒
画像処理:RegiStax(1枚画像をウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

●直線の壁周辺
撮影方法以外のデータに、訂正はありません。
20140805_Moon_FC-76D-002.jpg
撮影日時:2014年8月5日 20時25分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 1/15秒
画像処理:RegiStax(1枚画像をウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

●コペルニクス周辺
撮影方法以外のデータに、訂正はありません。
20140805_Moon_FC-76D-003.jpg
撮影日時:2014年8月5日 20時26分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 1/15秒
画像処理:RegiStax(1枚画像をウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

●アルキメデス周辺
撮影方法以外のデータに、訂正はありません。
20140805_Moon_FC-76D-004.jpg
撮影日時:2014年8月5日 20時28分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 1/15秒
画像処理:RegiStax(1枚画像をウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

●アルプス谷周辺
撮影方法以外のデータに、訂正はありません。
20140805_Moon_FC-76D-005.jpg
撮影日時:2014年8月5日 20時30分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 1/15秒
画像処理:RegiStax(1枚画像をウェーブレット調整)
     Photoshop(トーンカーブ調整)

この日は良く晴れたので、星野写真も少し撮影してみました。

●M4(さそり座の球状星団)
すぐそばに月が輝いていましたが、ついでに撮影してみました。
無茶な画像処理で、なんとか姿を見やすくしました。
M4_FC-76D+1.7Ex.jpg
撮影日時:2014年8月5日 20時56分
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 30秒
撮影方法:CQ1.7×併用直焦点撮影
画像処理:Photoshop(レベル補正、トーンカーブ調整)

●M27(こぎつね座の亜鈴状星雲)
淡い画像8枚をDeepSkyStackerで画像処理し、さらにPhotoshopで見やすくしましたが、画像は相当荒れてしまいました。
M27_FC-76D+1.7Ex.jpg
撮影日時:2014年8月5日 21時03分〜07分(8枚)
撮影望遠鏡:タカハシ FC-76D+エクステンダーCQ1.7×
撮影カメラ:ソニー NEX-5 ISO-1600 30秒×8
撮影方法:CQ1.7×併用直焦点撮影
画像処理:DeepSkyStacker(8枚をスタック処理)
     Photoshop(レベル補正、トーンカーブ調整)

当日の撮影はこれで終わりの予定でしたが、暑さで3時ごろに目が覚めてしまい、それではついでにと、ジャック彗星の撮影を試みることにしました。と言っても、重い赤道儀は片付けてしまいましたので、以前に自作したポータブル赤道儀をセットして、カメラレンズでお気楽撮影することにしました。

●8月6日のジャック彗星
ズーム倍率をいろいろ変えて、ぎょしゃ座の5角形と彗星を同じ視野に捕える構図に落ち着きました。さすがに市街地なので厳しい条件ですが、存在は十分に確認できました。
20140806_Jack.jpg
撮影日時:2014年8月6日 03時51分
撮影カメラ:ソニー NEX-5 49mm、ISO-1600、F5、30秒

久々の快晴で少々頑張ってしまいましたが、連日の猛暑で疲れ切った老体には少々きつかったです。そんなことも投稿時のデータミスにつながったのかなと言い訳してみますが、学術論文のコピペや画像取り違いなんてことも、多忙な研究者にはありがちなのかも、と少々同情してしまうのであります。
posted by マサちゃん at 18:20| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

気ままに天体写真(4)

少し前までは、気が向いたときにμ-180で月や惑星の写真撮影を楽しんでいましたが、FC-76Dを入手してから、天体写真を撮影する機会が今まで以上に増えました。それは、μ-180と口径差が100mm以上もあるのに、月や惑星から星雲星団まで思いのほか良く写るからです。
天体望遠鏡は、口径が大きいほど物理的な性能が向上するのですが、特にμ-180のような反射光学系では気流の乱れや光軸調整の影響を受けやすく、本来の性能を発揮できるチャンスが少なくなってしまいます。
それに比べ、FC-76Dはフローライト・レンズを使った理想的な光学系です。口径が大きくないのであまり高倍率にできませんが、その分気流の乱れの影響も受けにくく、しかも小型で取り回しが楽なことも、使用頻度が高くなった要因となっています。

そんなわけで、FC-76Dは今や私のメイン望遠鏡となっています。そこで、もっと使いこなすために、このたび以下の3点の光学アクセサリーを入手しました。

1.エクステンダーCQ1.7×
私のFC-76Dは、鏡筒を2分割できる限定発売モデルです。これは、FS-60の接眼体とFC-76D対物ユニットを組み合わせたもので、分割した鏡筒の間にこのエクステンダーを組み込むことで、焦点距離954mmの長焦点望遠鏡にすることができます。
FC-76Dの一般的なモデルには、エクステンダーQ1.6×やC2×があります。

2.フラットナー
このレンズを使用すると焦点面の平坦度が向上し、画角の周辺部までシャープな像が得られます。合成焦点距離は少し長くなって、594mmとなります。

3.レデューサー
このレンズを使用すると焦点距離が417mmとなりF値も明るくなります。また画角の周辺部までシャープな像が得られますので、星野写真撮影に最適な光学系となります。

さっそく、テスト撮影をしましたので、以下にご披露します。

●M13
ヘルクレス座にある、明るくて大きな球状星団です。
3種類の光学系で、撮り比べてみました。

[エクステンダーCQ1.7×併用直焦点撮影(954mm)]
M13_FC-76D+17Extender.jpg
 撮影日時:2014年5月3日 22時57分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:62秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

[フラットナー併用直焦点撮影(594mm)]
M13_FC-76D+Flattener.jpg
 撮影日時:2014年5月3日 23時46分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:61秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

[レデューサー併用直焦点撮影(417mm)]
M13_FC-76D+Reducer.jpg
 撮影日時:2014年5月3日 24時00分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:62秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

●M57
こと座にある、ドーナツ星雲としておなじみの惑星状星雲です。
3種類の光学系で、撮り比べてみました。

[エクステンダーCQ1.7×併用直焦点撮影(954mm)]
M57_FC-76D+17Extender.jpg
 撮影日時:2014年5月3日 23時12分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:62秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

[フラットナー併用直焦点撮影(594mm)]
M57_FC-76D+Flattener.jpg
 撮影日時:2014年5月3日 23時43分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

[レデューサー併用直焦点撮影(417mm)]
M57_FC-76D+Reducer.jpg
 撮影日時:2014年5月3日 24時10分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:61秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

テスト結果は、ご覧のようにどれも満足できる性能で、これらのスケールの違いを、撮影天体や目的により使い分けていこうと思います。また、今後は月や惑星についても、順次テスト撮影をしてみたいと思います。

ご承知のように、私はバリバリの天体写真撮影派ではなく、ベランダでのお手軽天体写真撮影派(しかも市街地)なので、宝の持ち腐れと感じる方もおられると思いますが、お手軽だからこそ、たくさん使ってあげられるのだと感じています。
posted by マサちゃん at 15:47| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月18日

気ままに天体写真(3)

前回の投稿で、「… 星雲星団も幾つか撮影していますので、次の機会に投稿させていただきます。」と書きましたので、今回はこれを投稿します。

星雲はとても淡いので長時間露出をしたいのですが、市街地の撮影では空が明るいため、長時間露出をすると星雲の淡い光が埋もれてしまいます。そこで、デジタル画像ならではのソフトウェアを駆使して、無理やり(?)その姿を浮かび上がらせています。
今回使ったのは、DSS(DeepSkyStacker)というフリーソフトウェアで、複数枚の画像を重ねることで星雲の淡い光を蓄積して明瞭にしてくれるというものです。そして今回は、星雲が空の明るさに埋もれないように1分程度の露出時間で撮影した画像を5枚撮影して、このソフトでそのまま素直にお任せ処理をしてみました。すべて英語なので使い方がよく分らないのですが、つまり、1分×5枚=5分露出に相当する像が得られる(ということかな?)。
結果として、バックの空も明るくなりますが、この画像をPhotoshopでメリハリを付けてみたところ、星雲の像がかなり明瞭に浮かび上がってきました。試しに1分露出の1枚画像をPhotoshopで同じ処理をしても、これほど星雲が明瞭に浮かび上がりませんでした。

こんな苦労をしても、やはり市街地の撮影ではいろいろ荒が目立つわけで、特に周辺減光が目立ってしまいます。そこで、周辺をカットして70%の大きさにしました。そのうえで、周辺減光をPhotoshopで修正しているのですが、何となく円形の痕跡が残ってしまいました。

●M65、M66、NGC3628
しし座にある、おなじみの銀河団です。
M65_201403282223_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年3月28日 22時23分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒×5 感度:ISO 800
 画像処理:DSS(5枚スタック)、Photoshop

●NGC4565
かみのけ座にある、真横から見た形の銀河です。
NGC4565_201403282243_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年3月28日 22時43分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒×5 感度:ISO 800
 画像処理:DSS(5枚スタック)、Photoshop

●M51
りょうけん座にある、「子持ち星雲」の名で親しまれている銀河です。
M51_201404062202_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年4月6日 22時02分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒×5 感度:ISO 800
 画像処理:DSS(5枚スタック)、Photoshop

●M63
M51の近くにある、楕円形の銀河です。
M63_201404062215_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年4月6日 22時15分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒×5 感度:ISO 800
 画像処理:DSS(5枚スタック)、Photoshop

●M104
からす座とおとめ座の境にある、「ソンブレロ星雲」の名で親しまれている銀河です。
M104_201404062244_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年4月6日 22時15分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒×5 感度:ISO 800
 画像処理:DSS(5枚スタック)、Photoshop

ここまでは、我々が住む天の川銀河と同様の小宇宙ですが、次は球状星団という、文字どおりたくさんの星が球状にぎっしりと集まっている天体です。
こちらは、淡い銀河より写りやすいので、1枚画像でDSSは使っていません。

●M3
りょうけん座とうしかい座の境にある、明るく見やすい球状星団です。
M3_201404012315_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年4月1日 23時15分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:120秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

●M53
かみのけ座にある、M3と比べて密集度が低い小さな球状星団です。
120秒露出でも撮影したのですが、拡大したら少し流れてしまっていたので、60秒露出の写真を採用しました。
M53_201404012347_FC-76D_NEX-5.jpg
 撮影日時:2014年4月1日 23時47分
 望遠鏡:タカハシ FC-76D カメラ:ソニー NEX-5
 露出時間:60秒 感度:ISO 800
 画像処理:Photoshop

昔は、市街地で淡い星雲の撮影なんて考えられませんでしたが、ご覧のとおりデジタルカメラと画像処理ソフトのおかげで、比較的簡単に撮影を楽しむことができます。もちろん、それなりの晴天に恵まれることが重要ですが、デジタル技術恐るべし。でも、恐れていないで、デジタル技術の利点を大いに活用させてもらいましょう。
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2014年04月06日

気ままに天体写真(2)

ブログの引っ越しをきっかけにして、停滞気味だったブログ投稿を少しだけ復活しています。
「少しだけ」と書いたのは、初期のように「精力的」ではないという意味です。
それでも、メインの趣味である天体写真は撮り続けているので、これからも表題どおり「気ままに」投稿して行こうと思います。

今回は、今年に入ってから撮影した天体写真の中から、何点か抜粋してみました。

●1月8日の太陽
20140108_SUN.jpg
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 7枚)、Photoshop

●1月10日の月(全体像) ※クリックで拡大
20140110_Moon_FC76D.JPG
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 1枚)、Photoshop

●1月10日の月(拡大像)
 μ-180を使い、ビデオ・モードで撮影した像を画像処理しました。
20140110_Moon_01-m180_NEX-5.jpg

20140110_Moon_02-m180_NEX-5.jpg

20140110_Moon_03-m180_NEX-5.jpg

20140110_Moon_04-m180_NEX-5.jpg

20140110_Moon_05-m180_NEX-5.jpg
 望遠鏡:μ-180 カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(動画 各900フレーム)、Photoshop

●2月5日の太陽
20140205_SUN.jpg
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 7枚)、Photoshop

●2月7日の月(全体像) ※クリックで拡大
 話題の「月面X」が見えています。
20140207_Moon_FC-76D.jpg
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 1枚)、Photoshop

●2月7日の月(拡大合成パノラマ像)
 拡大撮影した欠け際の画像を、縦のパノラマ像としてつなげてみました。
20140207_Moon-Panorama_FC-76D.jpg
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 5枚)、Photoshop

●2月22日の木星
 各衛星の像は、Photoshopで明るく強調しています。
20140202224541_FC76D_NEX-5.jpg
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(動画 900フレーム)、Photoshop

●3月11日の月(全体像) ※クリックで拡大
20140311_Moon_FC-76D.JPG
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 1枚)、Photoshop

●3月11日の木星
 カリストは地表が黒いので影のように見えますが、本体です。
 イオの像は、Photoshopで明るく強調しています。
20140311201205_Jupiter_NEX-5_m180.jpg
 望遠鏡:μ-180 カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(動画 900フレーム)、Photoshop

●3月23日の太陽
20140323_SUN.jpg
 望遠鏡:FC-76D カメラ:NEX-5
 画像処理:RegiStax(静止画 5枚)、Photoshop

●4月1日の火星
 約1時間20分の火星の自転の様子が分かります。
 右下の白い点が極冠、その他の白っぽい模様は火星の雲です。
20140401_Mars_CX12_FC76D.jpg
 望遠鏡:FC-76D ビデオカメラ:CX12
 画像処理:RegiStax(動画 各900フレーム)、Photoshop

●4月1日の土星
 今年のファースト・ショットです。
20140402002516_Saturn_CX12_FC76D.jpg
 望遠鏡:FC-76D ビデオカメラ:CX12
 画像処理:RegiStax(動画 900フレーム)、Photoshop

ここは市街地なので、太陽、月、惑星の撮影が主体となってしまいますが、透明度の良い夜は星野写真撮影にも挑戦しています。すでに星雲星団も幾つか撮影していますので、次の機会に投稿させていただきます。
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2013年12月31日

本年最後の投稿

今年は、ブログへの投稿回数が減ってしまいましたが、いつもマイペースなので、来年もどれくらい投稿するか、自分でもわかりません。
ところで、今年の投稿の反応で一番大きかったのは、ポータブル赤道儀の自作記事でした。これはアイソン彗星の影響もあるのかなと想像していましたが、いまだにこの記事が一番見られているようで、何かを自作するということに対する興味が結構あるのかなと思っています。

さて、今年最後を締めくくるような気の利いた記事を投稿したかったのですが、残念ながらめぼしい話題もなく終わってしまいそうです。強いて言えば、あのアイソン彗星を追い続けた最後の姿の写真がありますので、この写真をもって締めくくりたいと思います。

●2013年11月23日 水星とアイソン彗星
20131123_ISON+Data.jpg

今年も、私のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
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2013年11月17日

気ままに天体写真(1)

毎月、天体写真を投稿していましたが、前回の投稿からかなり日にちが経ってしまいました。毎月の投稿を目標にしていたのですが、ついに息切れしてしまい、今回から表題を変えました。(つまり、手抜きですね。)
実は、天体写真はほぼ毎月撮影しているのです。ただ、最近は天体写真に限らず、Facebookへ手軽に投稿することの方が多くなってしまいました。

今回は、表題を変えた第1回目として、9月から11月にかけて撮りためた天体写真を並べました。

●9月17日の月
20130917_Moon_μ-180.jpg

●9月17日の月(ワルゲンティン内のシワ)
20130917_m-180_Moon-01.jpg

●9月19日の月(中秋の名月)
20130919_Full_Moon.JPG

●10月11日の月
20131011_ISO800_30_FC76D.JPG

●10月14日のアイソン彗星
この頃は、思い切り画像処理を駆使しないと、彗星像が確認できませんでした。
20131014_ISON.jpg

●10月27日のアイソン彗星
ようやく、確実に姿を捉えることができるようになりました。
20131027_ISON+Data.jpg

●10月27日の太陽
太陽の活動が、活発になっているようです。
20131027_SUN.jpg

●11月5日の金星
金星はこれからどんどん細くなって、12月には三日月形になります。
20131105_venus_m180.jpg

●11月13日のアイソン彗星
ようやく光度を上げてきて、尾も確認できるようになりました。
20131113_ISON_FC-76D.jpg

●11月13日のラブジョイ彗星
現在は、アイソン彗星よりも明るく、見やすくなっています。
20131113_Lovejoy_FC-76D.jpg

●11月13日の太陽
20131113_SUN.jpg

●11月17日の太陽
太陽面が、とても賑やかです。いちばん大きな黒点は日食フィルターを通して、肉眼でも確認できました。
20131117_SUN.jpg

明け方は、4つの彗星が見やすくなっていて、昼間は太陽活動から目が離せない状態です。さあ、これからアイソン彗星が大化けしたら、さらに大忙しになりそうです。仕事時間と睡眠時間を確保しながら、どうやって撮影時間を工面しようか悩んでしまいますね。
posted by マサちゃん at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月03日

2013年8月の天体写真

7月は、たった1枚しか撮影できませんでしたが、8月も天気が安定せず、なかなか写真撮影に適した条件が整いませんでした。それでも、なんとか3種類の天体を撮影することができました。

●8月3日の金星
当日は、地元の中学校で天体観望会のお手伝いをすることになっていました。観望対象は金星と土星でしたが、なかなか天候が安定せず、曇ってしまった場合の講演準備をしておく必要がありました。しかし、今シーズンの金星はまだ撮影していません。そこで急遽、当日の白昼に金星を撮影することにしました。
おおむね晴れていたのですが、撮影準備を始めると、金星の前を大きな雲の塊が次々に通過する状況となり、ようやく撮影することができました。
20130803_Venus.jpg
静止画も撮影したのですが、結局動画で撮影したものを、RegiStaxで画像処理をしました。

●8月15日の太陽(クリックで拡大表示できます。)
当日は、シーイングもまあまあ良かったので、それなりに満足のできる画像に仕上げることができました。
20130815_SUN.jpg

●8月19日の月(クリックで拡大表示できます。)
最近は、太陽と月に関しては、ほとんどFC-76Dで撮影しています。
この日はシーイングが結構良かったので、シャープな画像を撮影できました。
20130819_Moon-S.jpg

●8月19日の月の拡大撮影(クリックで拡大表示できます。)
最近は、単写真がそれなりにシャープな場合、RegiStaxをウェーブレット処理のみで使うことが増えました。そして、その後にPhotoshopで階調を整えています。
20130819_Moon-01.JPG

20130819_Moon-02.JPG

20130819_Moon-03.JPG

20130819_Moon-04.JPG

20130819_Moon-05.JPG

20130819_Moon-06.JPG

20130819_Moon-07.JPG

写真枚数は、それなりにありますが、実際はたったの3日分の写真です。
でも、撮影準備や手間を考えると、これくらいが丁度いいのかな。
posted by マサちゃん at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

2013年7月の天体写真

7月は思いのほか早い梅雨明けとなったものの大気は非常に不安定で、日本各地でゲリラ豪雨の被害が絶えない毎日でした。ここ埼玉も夕方から曇ってしまうことが多く、天体写真を撮る機会はありませんでした。
それでも昼間は雲が多くても時々晴れ間が覗くこともあり、たった1枚だけですが太陽を撮影することができました。

●7月8日の太陽
撮影時は気流が安定していたようで、黒点群をシャープに写すことができました。
20130708_SUN.jpg

というわけで、7月の天体写真はこれだけですが、ちょっと寂しいので、我が家の庭に咲いた通称「ハンカチの花」の写真を添えることにします。
ご覧のように、黄色い可憐な花を真上から見ると、絵に描いた星のようです。
konronka.JPG

今年の8月はペルセウス座流星群が好条件で観察できるということで、あとは晴れてくれることを祈るばかりです。
posted by マサちゃん at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする